松山の道後温泉本館(松山市道後湯之町)で4月18日、NHK・BSプレミアムで6月放送するオール愛媛ロケドラマ「くたばれ坊っちゃん」のクランクアップ会見が行われた。
同ドラマはNHK松山放送局が75周年を記念し、夏目漱石没後100年に合わせて松山ゆかりの作品「坊っちゃん」を題材に制作するもの。
連続ドラマ「電車男」などを手掛けた武藤将吾さんが脚本を担当し、主人公・矢崎純平役に勝地涼さん、老人役に山崎努さん、道後商店街のマドンナ役に瀧本美織さん、主人公の同級生役に遠藤要さんのほか、地元出演者として、俳人の夏井いつきさん、ご当地アイドル・ひめキュンフルーツ缶などが出演する。
会見で、勝地さんは「台詞の中にあった『全部捨てていけ、まだ立ち上がってはい上がって、それが人間だろ』という言葉を僕も役作りに生かそう、今までの経験を全部捨てて、ぶつかって芝居をしたいという思いで芝居をした」と話し、山崎さんは「このドラマに出演した理由は地域発ドラマに興味があったことと脚本がよかったことの2つ。今は個人の能力で映画や演劇を作ることができる時代。地域から発信していくドラマというのもどんどん作られていくべき」と話した。
松山について、勝地さんは「特に海産物などご飯がおいしかった。自然も多く、のんびりしていて良い街だと思った」、山崎さんは「道後温泉の個人風呂でリラックスができた。松山の街中での撮影が多かったが街の人たちが文句も言わず協力してくれたのがありがたかった」、遠藤さんは「1週間くらいしかいられなかったが、いい人達に触れてまた帰ってきたいと思えた。このドラマを通して松山の町おこし、愛媛の町おこしになれたら」とそれぞれ話した。
同ドラマは6月22日(22時~)放送予定。