松山・道後温泉周辺エリアで4月29日から、「『街歩き旅ノ介 道後温泉の巻』山口晃 道後アート2016」が開催される。
主催は道後アート実行委員会。2014年には道後温泉本館改築120周年を迎えたことを記念してアートフェスティバルを開催。イベント開催後は道後温泉地区の旅館やホテルでは過去10年間で最高の宿泊者数を記録、道後温泉本館の入浴客が増加するなどの反響が出ているという。
3年目となる今年はメインアーティストに画家の山口晃さんを迎える。今年は夏目漱石没後100年、松山を舞台にアイロニーとユーモアを込めて書いた小説「坊っちゃん」の発表から110年ということもあり、山口さんも夏目漱石のように「よそ者視点」で道後を描くという。期間中展示される「エトランゼマップ」は、山口さんの視点で道後を描いた、私的ガイドとなっている。
同実行委員会担当者は「山口さんは非常に繊細で細やか、そして緻密さと想像力豊かな発想で幅広い作品が描けるアーティスト。道後温泉の歴史観をひもといて作品を展開していただける方だと考えた。性別を問わず、幅広い世代に支持される技法で、来場者を楽しませてくれるのでは」と話す。
29日は13時から子規記念博物館4階講堂で「道後アート2016オープニングトークイベント」を行う。12時30分受付開始。事前申し込み不要。入場無料。先着300人まで。
第2弾オープンは7月、第3弾オープンは9月を予定。会期は来年2月28日まで、会期中展開作品が増えていく。作品は来年8月末まで展示する。