ひめぎんホール(松山市道後町2、TEL 089-923-5111)で7月8日~11日、17日~20日、「演劇大学2009inえひめ」が開催される。
同イベントは、日本演出者協会(東京都新宿区)が各県の地元団体と手を組み、演劇の第一線で活躍する講師を迎えて行うもので、四国では初の試み。
今回の講師は、愛媛県出身の鴻上尚史さんをはじめ、劇作家や演出家、ボイス・ティーチャー、演劇評論家など7人が務める。1週目は、夏目漱石の「夢十夜」を使いシニア世代を対象にしたワークショップを行い、2週目は、講師がそれぞれの立場からレクチャーする俳優・演出養成講座と対談を行う。
約100人の受講者を予定し、半数ほどが初めて演劇とかかわる人だという今回。同実行委員長の鈴木美恵子さんは「演劇に関する理解を深めるだけでなく、発声や姿勢、感じ取る力や伝える力など、人間の教養にもつながることが演劇には多く含まれていることにも気付き、自分の中に取り入れていってほしい。自分の世界を持つ演劇のプロと実際にかかわり接していくことで、参加者の世界観や価値観に大きな変化があるのでは」と話す。
「多くの人が関心や知識、認識を深めることが、愛媛の演劇のレベルを向上させることにつながる。芸術や文化面から地元を活性化することができるよう、今回のイベントで愛媛を引っ張っていける演劇のリーダーを育てていければ」とも。
定員制のコースは受け付けを終了しているが、定員制限のないコースは前日まで申し込みを受け付ける。問い合わせは同実行委員会事務局(TEL 089-931-3996)まで。