松山市立子規記念博物館(松山市道後公園、TEL 089-931-5566)が4月1日、正岡子規の生誕150年を記念してリニューアルオープンした。
松山出身の正岡子規は明治時代に活躍した俳人で、「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句の作者。同館は子規に関連する資料を収蔵・展示しており、市民の知的レクリエーションや、学校の課外学習、研究者の研究機関、観光客などに利用されている。
今回のリニューアルでは、愚陀佛庵(ぐだぶつあん)コーナーや子規の旅した場所などを検索できる「子規ゆかりの地」コーナー、子規の辞世の句「絶筆三句」を映像で紹介するコーナー、来場者が俳句を作る体験コーナーなどを新設したほか、子規の人生の節目を表現した創作人形を新たに展示した。
29日からは、生誕記念関連イベントとして第63回特別企画展「子規・漱石・極堂-俳句革新の地 松山」を開く。今年は子規と親交のあった夏目漱石や柳原極堂も生誕150年を迎える。同展では3階の特別展示室に近年新しく収蔵された資料や漱石らの日用品などを展示し、近代俳句の礎を築いていった様子などを紹介する。5月29日まで。
観覧料は一般=400円、65歳以上=200円、小中高校生無料。開館時間は9時~18時(4月30日までは17時まで)。5月の休館日は9日・16日・23日(年度・季節によって異なる)。