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松山のまちづくり拠点・もぶるテラス前に「こたつ」登場 施設リニューアルをPR

路面電車の走る大通りを背に「こたつdeみかん」を楽しむ参加者

路面電車の走る大通りを背に「こたつdeみかん」を楽しむ参加者

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 松山市のまちづくり活動拠点「もぶるテラス」が花園町4丁目に移転し、オープニング企画として「こたつdeみかん」のイベントが開催された。

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 イベント当日は、花園町通りで毎月第3日曜に開催されている「お城下マルシェ」で周辺がにぎわう中、「もぶるテラス」前の歩道にこたつが登場。路面電車が行き交う大通りを背に、立ち寄った人々がのんびりと「こたつdeみかん」を楽しむ姿が見られた。

 「もぶるテラス」は、中心市街地のにぎわい再生拠点として、2014年11月、松山市湊町3丁目に整備された屋内型の広場。公民学が連携して、休憩場所の提供や、にぎわいイベントを開催する社会実験を行ってきた。開設からの4年間で利用者は延べ28万人を超え、一定の成果が認められたため、活動拠点を移転することになった。

 「もぶるテラス」を運営している「松山アーバンデザインセンター」は、まちなかのファンを増やし、将来のまちづくりの担い手を育成することを目的として「松山アーバンデザインスクール」を開講している。昨年12月末には、スクールの第4期生が、松山市柳井町商店街の店頭などを、約50個の和紙灯籠や映像の投影でライトアップするイベント「光の展覧会」を開催した。

 イベントの企画に携わった矢野由佳さんは、この企画で初めて柳井町商店街の存在を知り、独特の雰囲気に引かれ、自らもファンになったという。「昔懐かしいかざぐるまの飾られた特徴的な景色に、和紙灯籠の明かりを添えて万華鏡のような風景を作りたいと思った。光と音の演出に少しでも足を止めてもらい、普段、通勤や通学で通り過ぎるだけの人が興味を持つきっかけになればうれしい」と話した。

 「もぶる」とは伊予弁で、「混ぜる、混ざり合う」を意味する言葉。さまざまな世代や立場の人が出会い、混ざり合って、そこで過ごす時間が豊かになるような空間を目指して名付けられた。

 「もぶるテラス」では、休憩場所やトイレを提供しているほか、備え付けの絵本や図書の閲覧など、市民が自由に利用できる。今後も、さまざまなにぎわい創出社会実験を行う予定で、4月ごろには、「アーバンデザインスクール」の第5期生募集も予定している。

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