地域活動や学校生活に積極的に取り組む生徒を表彰する「善行 良い子・良い生徒の表彰」が1月28日、松山市内の百貨店で行われた。
取り組みでは、松山西ロータリークラブ(松山市一番町4)が1984(昭和59)年から継続して行っている。同クラブの活動拠点である松山市西部の小・中学校を中心に、学校からの推薦を受けて、困っている人の助けになる活動を行い、地域や学校の活動に積極的に取り組む子どもたちを表彰している。
35回目となる今年は、小中合わせて13校、合計67人の子どもたちが、松山西ロータリークラブの小倉早織会長から表彰状を受け取った。
この活動に長く携わっている林司朗さんは「勉強ができる子だけではなく、困っている人を助けたり、立場の弱い方のお世話をしたり、子どもたちが日頃の生活の中で行っている『善行』の部分を掘り起こして表彰してあげたい、という気持ちでこの活動を続けている。学校の先生方に『良い子』の推薦をお願いすると、優劣を付けるように感じられるのか、嫌がられてしまうことも少なくないが、学業だけではない多様な人間的価値を子どもたちに伝えたいという思いがある。このような表彰の機会が、子どもたちの励みになればうれしい」と話した。
今回、団体表彰を受けた三津浜中学校では、毎年8月に開催される三津浜花火大会のボランティアをはじめ、地域から依頼のある行事に、生徒会を中心に多くの生徒が参加。地域からも中学生たちの意欲的な活動に感謝が寄せられているという。
表彰式に参加した三津浜中学校教諭の高橋真梨子さんは「子どもたちの活動が認められ、こうして表彰されることはとてもうれしい。生徒会だけでなく、地域の活動に協力してきたたくさんの生徒にとっても励みになると思う」と話した。