松山市駅前商店街の善勝寺(松山市湊町5)で1月29日、「30年後の市駅前を考えるワークショップ」が開催された。
ワークショップを主催したのは、松山市駅の北側に位置する、松山市駅前商店街会。毎月定期的に善勝寺(通称お日切さん)に集まり、今後の商店街のコンセプトづくりを行っている。
今回は、商店街の利用者や市民から広くアイデアを募りたいとワークショップを開催。人口減少や少子高齢化などの課題を抱え、コンパクトシティを推進するこれからの時代に、30年後もにぎわう商店街を作るためのアイデアを募集し、コンセプトに生かす予定だ。
当日は、商店主や行政関係者をはじめ、学生、社会人などの参加者19人が、市駅前エリアの「理想とする未来のイメージ」をリストアップ。続いて、現在の問題や悩みを解決するための手段・方法を整理し、未来を描くことば「フューチャーワード」を作り上げた。作り出された「フューチャーワード」は、「カッコいいおじいさん総選挙」「スーパーフラットシティ」「日切プレゼン」など多彩だ。
商業施設開発の仕事に携わったことがある参加者の横関裕さんは「お寺での開催ということもあり、少しくらい無茶な意見も受け入れられるような雰囲気があった。学生の参加者からは、『1時間に1本のバスを待つ間、何かをするような場所が市駅前にはない』など、リアルな意見も飛び出した。本当に町に必要なものを作ろうという強い意気込みが感じられた」と話した。