松山市水産市場運営協議会(松山市三津ふ頭)が2月1日から、「魚嫌い川柳」を募集している。入賞者には、魚介類セットなどが贈られる。
魚食の普及を目指す松山市水産市場が、2010年から2年ごとに行う取り組みで、今年で5回目。「水産市場が、魚離れ・魚嫌いをテーマにした川柳を募集する」という、ユーモラスな自虐で注目を集めようと始めたものだ。
前回、2017年には、全国から5833句(一般=5542句、ジュニア=291句)の応募が寄せられた。最優秀賞には、一般の部から「マンションに 越して秋刀魚が 遠ざかり」、中学生以下ジュニアの部から「うしの日に うなぎを食べず 牛食べる」など、魚離れの日常を描いた作品が選ばれている。
最優秀賞の受賞者には、一般の部が3万円の商品券、ジュニアの部は5,000円の図書カードに加え、地元の鮮魚店が厳選した5,000円相当の「魚介類セット」を贈呈。2017年には、旬の魚の短冊(切り身)や、数の子、ちりめんなどの詰め合わせが贈られた。少しでも魚を好きになってもらいたいとの気持ちから、「食べやすさ」にも配慮した内容だ。
「魚嫌い川柳」優秀作品は、市の広報やホームページなどで公表されるほか、長さ約4メートルの懸垂幕にして、松山市水産市場にも飾られる。過去には、特にユニークな作品にイラストを添えて作成した「川柳うちわ」を市内の鮮魚店やスーパーで配布し、川柳を印刷したシールを店頭で販売する魚のパックに貼るなどの取り組みも行われ、好評を得た。
松山市の市場管理課で、イベントの運営に携わる菅能有三さんは「魚を好きな方も、嫌いな方も、この『魚嫌い川柳』をきっかけに、魚に関心を持っていただきたいと思っている。それがさらに、魚を食べよう、という気持ちにつながればうれしい。今回も前回までと同様、募集作品の中から選ばれた作品を活用して啓発グッズを作成し、魚食普及につなげたいと考えている」と話した。
「魚嫌い川柳」の募集は、2月1日から3月31日まで。はがき・FAX・Eメールで受け付ける。