松山・北条に2月10日、マカロンを中心に販売する「三浦菓子店」(松山市北条辻、TEL 070-4449-5283)がオープンする。
店主の三浦哲也さんは高校卒業後、お菓子作りの道を志し、国内外のパティスリーやレストランで修業を重ねてきた。製菓学校に通っていた10代の最後に、菓子作りの勉強を兼ねてパリに行った時のこと。マカロンの発祥地であるパリの「ラデュレ」で、当時まだ日本では広まっていなかったマカロンを初めて食べた時に感じた「今まで食べたことがないという感動を、お客さまにも体験してほしい」という思いで、シェフ修業を始めたという。
東京では「ラデュレ銀座店」に勤めたほか、西荻窪でマカロンとショコラの専門店「マカロンエショコラ」の運営を任され、5年間シェフを務めた。
その後結婚し、子どもが生まれたのを機に「もっとのびのびと家族が一緒にいられる場所に移住しよう」と決意。友人が送ってくれた夕日の写真が気に入り、旅行で北条を訪れたことが移住のきっかけになった。その後、移住の相談に乗ってくれた地域住民との交流や豊かな自然と美味しい地元の食材などにも魅力を感じ、店を構えた北条に移り住んだという。
「お菓子が売れそうな場所ではなく、自分が決めた気に入った土地でお菓子を作っていきたい。家族だけで気持ちのこもったお菓子を届けたい」という思いで移住を決意した三浦さん。「地元の食材をはじめ、安心安全な食材でお菓子を作り、小さな笑顔があふれる店にしていきたい」と意欲を見せる。
マカロン6 種類、ショコラ6種類、焼き菓子やケーキ類に加えて、モナカやわらび餅などの和菓子も販売する予定だ。
三浦菓子店は現在、開店資金の一部を調達するためにクラウドファンディングを行っており、リターン品には「新作マカロンとお菓子のスペシャル詰め合わせ」「マカロンお持ち帰り付きお菓子教室」などを用意している。