開通20周年を迎えるしまなみ海道とフルタ製菓(大阪市生野区林寺6)が3月13日、サイクリング観光振興に関する包括連携協定を締結した。
この協定は、サイク「リング」の聖地であるしまなみ海道と、フルタ製菓のロングセラー商品、わなげチョコレート(通称リングチョコ)との間で、「リング」という共通点に着目して結ばれたもの。わなげチョコレートの発売50周年を記念してフルタ製菓が企画提案し、実現にこぎ着けた。
限定商品となる「しまなみわなげチョコレート」は、わなげチョコレートのパッケージに、しまなみ海道の橋や景色に関するイラストをあしらうほか、売り上げの一部を、しまなみジャパンを通じてサイクリング振興や観光環境保全に活用することを計画している。
フルタ製菓の古田盛彦社長は式典で「しまなみジャパンとフルタ製菓が、自転車の両輪のように走り続け、サイクリング観光振興の発展につながる事業活動に全力を尽くしたい」と話した。
フルタ製菓では、自社のロングセラー商品と、名前などの共通点がある自治体の間で協定を結ぶ取り組みを2016年から行っている。
1例目は、2016年にセコイヤチョコレートの発売40周年を記念して、総延長2.4キロのメタセコイヤ並木がある滋賀県高島市と協定を締結。セコイヤチョコレートのパッケージを一新し、名前も「『メタ』セコイヤチョコレート」とリニューアルして、高原の風景をパッケージにした高島市限定バージョンを発売した。
2017年には、発売50周年を迎えた「ハイエイトチョコレート(通称めがねチョコ)」と、眼鏡フレーム生産の全国シェア95%を占める福井県鯖江市の間で「めがねが取り持つ日本一分かりやすい包括連携協定」を締結している。
今回の企画を担当したフルタ製菓企画開発部の堂浦可奈子さんは、「今回は、しまなみ海道開通20周年の節目の年にこのような包括協定を結ぶことができ、大変ありがたいご縁だと感じている。この協定を通じて、しまなみ海道とわなげチョコを共に盛り上げたい。これからも地域の特色を生かしたお土産を企画し、お菓子を通じた地方創生に全力で取り組んでいきたい。わなげチョコだけに、今後も『わ、なげー(長い)』お付き合いになれば」と話す。
しまなみわなげチョコレートは、しまなみ海道沿線のサービスエリアや道の駅などで、順次販売される。