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高校生が地域課題に挑むアイデアソン「未来創造塾」松山中心市街地を楽しく

グループで課題に取り組む「地域未来創造塾」参加者の高校生

グループで課題に取り組む「地域未来創造塾」参加者の高校生

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 松山市内の高校生らが「中心市街地を学生にとっても楽しい場所にしよう」をテーマにアイデアソンを行う「地域未来創造塾」が8月17日・18日にわたって開催された。

 主催は、愛媛大学社会共創学部の学生有志。若者の視点で、松山の中心市街地を「楽しい街」にするためのアイデアを出し、地域の課題解決に挑むことを目的に企画した。イベントを通じて、高校生が身近な問題に関心を持つと同時に、課題解決能力を高める機会をつくり、地域の将来につなげることを目指している。参加者の高校生30人は、主催の大学生らが母校などを回って参加を募った。

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 高校生は4~5人のチームを組んでワークに臨み、大学生はファシリテーターとして各チームに1~2人ずつ加わって、高校生の議論を見守る。愛媛大学准教授の園田雅江さんや、松山市議会議員の松波雄大さんほか、松山市内企業の経営者や役員なども専門家として参加し、高校生へのアドバイスや、プレゼンテーションの講評などを行った。

 イベントを企画した愛媛大学の多賀谷直樹さんは、広島県出身。両親の転勤で各地を転々する中、愛媛の人の優しくて温かい県民性が印象に残っており「いつか恩返しをしたい」と感じていたことがイベントを企画するきっかけになったという。

 「今の学校教育の中では、企画やプレゼンテーションの方法を学ぶ機会がない」と、多賀谷さんは話す。

 「最終的な成果もさることながら、1日目の中間発表と2日目の最終発表の間で、高校生のプレゼンテーション力や発表内容が飛躍的に向上していく様子が見られたことが本当にうれしかった。参加者の中には『絶対愛媛大学に合格するので、来年は運営側でイベントに携わりたい』と言ってくれた3年生の生徒もいた。地域の未来をクリエートする力を持つ若い世代が一人でも多く育つよう、今後も2回、3回と継続して開催したい」と意気込みを語った。

 2日間にわたるアイデアソンの成果として発表されたアイデアは「親子で地元の産業や職業体験が楽しめる子どもミュージアムを作る」「商店街で水鉄砲サバイバルゲーム開催」「商店街のタイルをトリックアートに」「掃除イベントできれいな松山の印象を作る『キラキラロードin松山』」などさまざま。

 アドバイザー・審査員を務めた松波さんは「自分たちの『やってみたい』『あったらいいな』という思いを実現していく若者の目線が、松山の街なかを楽しく変化させていくための力になると感じた。今回プレゼンしてくれた企画の中から『実現したい』というチームを募り、一つでも中心市街地の活性化アイデアとして実行することができればうれしい」と今後の展開に期待を寄せた。

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