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松山市で「第9回三津浜珍踊り」個性的な仮装と盆踊りに、海外から参加者も

2018年に優勝を飾った「三津のミス珍子」ことキャンベルさんと祖母のシゲノさん

2018年に優勝を飾った「三津のミス珍子」ことキャンベルさんと祖母のシゲノさん

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 終わりゆく夏の名残を惜しんで、個性的な仮装コンテストと現代の盆踊りを楽しむ恒例行事「第9回三津浜珍踊り」が8月25日、松山市の三津浜商店街(住吉1)で開催される。

 初開催は2011(平成23)年。三津浜商店街の道路が新しく舗装されたことを記念して、地域の活性化を目指す有志団体「三津浜クリエーターズ」が企画した。

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 珍妙な格好で踊って日常の憂さを晴らそうと始まった「珍踊り」。当初は1回限りの予定だったが、近隣住民ばかりでなく地区外からも多くの参加者が集まり、また、想定を超える感動と笑いに参加者と観客が一体となって盛り上がったことから、継続開催を求める声が多く寄せられ、毎年8月最終日曜の恒例行事となった。

 イベントを発案した佐々木陽平さんは「最初の頃は僕らも若くとがっていて感覚がまひしていた。誰もやってないことをやろうや、という機運があり、仮装した素人に舞台でパフォーマンスを求めるという『珍な』イベントを作り出してしまった」と当時を振り返る。「良かれと思って設置したレッドカーペットや舞台が、初めての人に参加をちゅうちょさせるかと思えば、『1年の残り364日全てを珍踊りのために生きている』とまで豪語する『珍な人々』を生み出してしまった側面もある。年を経るごとに仮装のクオリティーが上がって、強すぎるこだわりが理解の限界を超えてしまった例も多く、その温度差も面白いところ」とも。

 2015(平成27)年から4年連続で出場、優勝2回の経歴を持ち「三津のミス珍子」の称号を戴くキャンベルさんは「身一つで舞台に立ち、観客の視線を一身に集める『珍踊り』の舞台は、人生に一度あるかないかの青天の霹靂(へきれき)を手っ取り早く経験できる手軽なお祭り」と魅力を語る。「祭りは有形ではなく無形のもの。来年開催されるという約束はない。だからこそ毎年、全力で笑われたい。少しでも興味を持った人は、舞台へ勇気ある一歩を」と参加を呼び掛ける。

 当日は、商店街の老舗「ベンテン堂」(住吉2)店主と有志が猫耳の仮装で奏でるギターライブや、中学1年生の「あなぁきぃ亭ゆき」さんによる落語、「とんてん」さんの三味線と小唄などに続き、メインイベントの仮装コンテストが行われる。

 表彰式の後は、「音楽とタコスのお店・とぉから」(住吉1)店主、「EKD」さんらのバンド演奏をバックに、仮装コンテスト参加者と観客が入り乱れて踊る「三津浜珍踊り」で幕を閉じる。

 佐々木さんは「住宅街に近い場所で大きな音を出すイベントだが、苦情が寄せられたことはなく、『どうして町内の広報で知らせてくれなかったのか、行きそびれた』といううれしいお叱りを受けることもあった。毎回さまざまな形で『三津』という地域の懐の深さを感じる」と話す。「日本人の根底に流れるお祭りのリズムに乗って、老若男女入り乱れて踊るフィナーレの『珍踊り』は、誰もが不思議なほど盛り上がって楽しめるので、踊りの輪に加わってみてほしい。さまざまな人が、それぞれの思いで楽しむことができるよう、今後も変化を取り入れながら開催を続けていきたい」と今後の抱負を語る。

 イベント開始は17時、仮装コンテストは18時~。「三津浜珍踊り」は19時45分ごろに始まり、20時には散会する。参加無料。仮装コンテストの参加申し込みは当日17時30分まで会場で受け付け、入賞者には賞品を贈呈する。

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