オオノ開發、東温に環境科学研究センター開設-環境事業の中核に

自然をリサイクルする環境循環のためのセンター

自然をリサイクルする環境循環のためのセンター

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 解体工事、産業廃棄物処理、リサイクル品加工販売などを行う「オオノ開發」(松山市北梅本町、TEL 089-976-1234)は11月、同社東温事業所(東温市河之内)内に「環境科学研究センター」を開設する。

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 同センターは鉄筋コンクリート造2階建て、延床面積は1,460平方メートル。同社が進める環境事業の中核に位置付け、今後同社の柱としていくもの。

 同センターでは、最新鋭の分析機器で土壌や地下水の汚染実態の調査を行い、無害化の最適な方法を提案する「環境修復」を行い、同社関連部門との連携により無害化処理まで一貫して行える。水質・土壌について法令が規制する有害物質の分析を行う「計量証明事業」では、顧客の要望に応じ、届出書などの作成も代行する。さらに、自社施設でも率先して循環型エネルギー活用に努める「啓発事業」に取り組み、焼成機の廃熱を冷暖房や温泉、農業用ハウスなどで活用するための熱輸送も検討している。

 「今まで汚染土壌は、その土地の土を入れ替えるだけで、他の場所への移動・埋め立てが行われてきた。しかし、これには当然限界があり、現在、既に行き詰まり状態だ。当センターでは、、工事にかかってからではなく、その前段階でも調査を何度も行い、事前に土壌・環境の修復を図ることができる。そして、解体や処理という一部分だけでなく、全体を見通してベストな方法をトータルで提案することができる」と同社の進藤所長。

 「今回のセンター設立に伴い、地元の大学と連携した研究も可能になった。これを機会に今後、産官学の共同研究にも積極的に参画していければ」とも。

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