松山市の「子規記念博物館」(道後公園1)で11月19日、テレビなどで活躍中の料理研究家、浜内千波さんが食生活の改善を促す講演会を行った。
地元企業のエポラが主催する「地域応援プロジェクト」は、さまざまな業界で活躍する著名人を招き、愛媛県民の生活に役立つヒントを提供するイベントで、同社が創業20年目を迎えた2014(平成26)年から毎年開催されており、今年で第6回目を迎える。
定員は200人を予定していたが、約250人の応募があった。日々の家庭料理についての講演ということもあり、参加者の半数以上は女性。
浜内さんは、「もっともっと料理をたのしく」がモットー。講演では、実践しやすく継続しやすい、それでいて「体にうれしい食事」を毎日の食卓に取り入れ、健康を維持する大切さを訴えた。
自らも毎朝飲んでいるという「生野菜のスムージー」は、「セロリやキャベツ、ホウレンソウ、ブロッコリーの葉っぱ…、割と何でも入れる」と浜内さん。ただし、色の白い野菜やニンジンは入れないという。「ニンジンは糖分が高いので、朝一番に口にすると血糖値の急上昇を招きやすい。午後からのお食事で使いましょうね」とアドバイス。
たくさんの野菜と牛乳、酢を入れて作るという生野菜のスムージーのワンポイントは「オリゴ糖」を加えること。浜内さんは「小腸では吸収されず、大腸で吸収されるオリゴ糖は、腸内環境を整えるビフィズス菌の餌になる。甘みも足されてより飲みやすくなる」と話した。
参加者には浜内さんより「もち麦」と「もち麦うどん」の手土産が渡された。浜内さんの著書には「もち麦で健康!美腸生活」があり、愛媛県のはだか麦が生産日本一であることに関連して配ったという。
松山市内から来たという女性は「浜内さんは、本当にテレビで見たそのまま。気さくで面白い。話もためになったし、来てよかった。さっそく実践したい」とうれしそうに語った。