がんの正しい知識・理解促進と情報共有を目的とした講演会「がんと共に生きるwith 愛 GIVER project」が2月2日、ANAクラウンプラザホテル(松山市一番町3)で開催される。
主催は四国がんセンター(松山市南梅本)。愛媛新聞社(松山市大手町1)のプロジェクトである「愛 GIVER project」が共催で。
プロジェクトを立ち上げたのは、当時若くしてがん闘病中だった愛媛新聞社社員。同社はその遺志を継ぎ、現在もがんに関する正確な情報を伝えるほか、社会全体でのがんサポート体制の構築を目指して活動している。県内全域の協力企業や病院に活動資金を募るための募金箱を設置しており、講演会でも協力を呼び掛ける。
講演会には、自身も1991(平成3)年に子宮頸(しきゅうけい)がんを患い、以降4度のがん治療を経験している女優の仁科亜季子さんが登壇。「元気な明日のために~がんに負けない~」と題して、自身のがん闘病経験を元に「がんサバイバー(生存者)」の生の声を届ける。
主催の四国がんセンターからは、最新治療の臨床試験なども数多く手掛けている消化器内科の仁科智裕医師が、「愛媛がんサポートおれんじの会」からは、松本陽子理事長が登壇する。
仁科医師は「がん治療が変わる~遺伝子解析で“わたし”に最適な治療~」と題し、遺伝子解析を活用して、個々に合わせた最適な治療を提供できるようになってきた最新の治療事情について紹介。松本さんは、がん情報のより良い選択について「情報は力!~より良い選択のため患者・家族にできること~」と題して講演を行う。
「愛媛がんサポートおれんじの会」は、愛媛県内のがん患者や家族、関係者が構成するNPO法人。がんと向き合うつらさや悩みを相談できる「町なかサロン」の運営などを行っている。
松本さんは「現代は医学の進歩が目覚ましく、がん患者と家族にとっては、治療に関する情報が山のようにある状態。このまさに玉石混交の情報を、いかに選んでいけばいいのかということを、皆さまに伝えたい」と話す。
開催時間は13時~15時(12時開場)。参加無料。受講は先着300人。