新事業展開や新商品開発を目指す県内企業のマッチング交流会「EGF Cooperationセミナー」が2月17日、テクノプラザ愛媛(松山市久米窪田町)で行われる。
えひめ産業振興財団が県内企業間の連携強化を目指して企画しており、3度目の開催。1月20日に行われた第2回のセミナーでは、講師に現役デザイナーの竹林直美さんを迎え、参加者とのディスカッションなどを行った。
竹林さんは「誰も来ない場所で、誰も着たくない服を作る」ことをコンセプトに掲げるアパレルブランドの「ヨウジヤマモト」で修業を積み、独立。現在はフリーランスとして、ファッションだけでなく、地域のプロダクト開発支援など多方面で活躍している。
企業のコラボや新規事業への取り組みに対して「どんな業種でも、新しいことに挑戦する際には『このブランドは誰に向けて作るのか』をよく考えること、そして、自分たちがやりたいことと消費者が求めていることの間にズレがないかをしっかりと探ることが大切」と竹林さん。
「昔は情報収集に本屋を巡っていたものだが、今はネットの時代。インスタグラムにピンタレスト、dマガジンと、ネット上には情報があふれている。世の中の流れを常にリサーチし、一歩引いた目で社会の環境やニーズを把握して、自分たちのブランドらしさややりたいことと融合させることで、新しい取り組みを成功に導くことができる」と、現代社会でのデータの重要性について語った。
セミナーでは県内企業が進めている新事業や商品開発事例の発表が行われ、アイテムの内容をより掘り下げたり、有益なアイデアを募るなど、活発なディスカッションを行った。
セミナー終了後は有志による交流会を開催。県内企業間の連携強化の促進を目指して、普段交流の機会が少ない異業種間で、意見交換が行われた。
第3回のセミナーでは、講師に「パイドパイパープロジェクト」(東京都港区)の亀石太夏匡さん、クリエーティブディレクターとして各方面で活躍している「ドゥービー・カンパニー」(東京都渋谷区)の飯島広昭さんに加え、松山市で「稼ぐ力を身に付ける」をコンセプトにプログラミングスクールを運営する「Market Drive」(同)プログラミングスクール事業部の植松洋平さんの3人を迎え、「フィクションとノンフィクションの融合~事実と真実の先にある未来~」と題したトークセッションなどを実施。百貨店バイヤーによる個別相談会も同時開催する。
セミナーは13時~16時30分、交流会は16時30分~17時30分開催。参加無料(交流会は1,000円)。定員は100人。申し込みは、えひめ産業振興財団のホームページまたは専用申込用紙(FAX 089-960-1105)で受け付ける。2月12日締め切り。