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三津の人気店「踊るうどん永木」閉店 「踊るうどん 椿参道」が開店準備進める

閉店を惜しみ、店に詰めかけたファンの行列(3月27日撮影)

閉店を惜しみ、店に詰めかけたファンの行列(3月27日撮影)

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 22年にわたって愛された「踊るうどん永木」(松山市須賀町2)が3月29日、惜しまれつつ閉店し、味を受け継ぐ「踊るうどん 椿参道」(松山市居相5)が開店準備を進めている。

 「踊るうどん永木」の開店は、1998(平成10)年6月。「日本一のうどんで店を出す」という目標のもと香川県に移住し、修業するためのうどん店を探して食べ歩きを続けながら、試行錯誤でうどん打ちを続けていた初代店主の永木順一さんが、「ヤバイほど最高の麺を作り上げてしまった」ことをきっかけに開店した。

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 2008(平成20)年には、永木さんの新事業への挑戦をきっかけに、常連客だった菅原健介さんが、1年の修業期間を経て店を継承。2016(平成28)年3月に2代目の菅原さんが急逝した後は、開店当初からの常連客で、初代にうどん打ちを学んだ経験を持つ柳田亮介さんが3代目として店を引き継ぎ、営業を続けてきた。

 個性的なうどんと歴代店主の人柄は、地元客ばかりでなく、全国から訪れるファンや多くの有名人にも愛されてきた。店内には20年来の常連客である嘉門達夫さんをはじめ、店を訪れた多くの著名人らのサインが並ぶ。

 一番人気のメニューは讃岐うどんの流れをくむ「しょうゆうどん」。来店客のうち、夏なら半分以上、冬場でも4割以上が「しょうゆうどん」を注文したという。2017(平成29)年にはタウン情報まつやま主催「総選挙」で、「しょうゆうどん」が一位を獲得、翌年には、ミシュランガイド広島・愛媛版にも掲載された。

 2019(平成31)年1月に発症したギックリ腰と脊柱菅狭窄症を機に「踊るうどん永木」の閉店を決めた柳田さんは「初代の技術を直接受け継ぎ、現在の店舗で営業する『踊るうどん永木』はここでいったん終わり。これまで2度の閉店の危機を乗り越えてきた『踊るうどん永木』だが、3代目の私が最後。今の時点では、4代目の予定はありません」と話す。

 「新店舗『踊るうどん椿参道』では、「踊るうどん永木」の味を正統に受け継いだ、新しい『踊るうどん』を作っていくことになる」と柳田さん。新しい店舗について柳田さんは「属人的な要素を極力排除することで、歴代の店主が守り育て、多くのお客さんに愛されて続けてきた『他のどこにもない、とにかくヤバい、踊るうどん』を、今後何十年にもわたって提供し続けていくための基礎を構築することがテーマ」と熱意を語る。

 「新店舗は、ロデオカンパニー(松山市一番町2)が経営し、私は技術提供と職人の育成に携わる。手打ちうどんの店では、大将が腰を痛めて閉店するというのは、残念だがよくある話。会社として複数の職人やスタッフを育て、味の面でも店の雰囲気の面でも総合力でクオリティーを維持できる体制を作ることで、従来の『踊るうどん』ファンにも、まだ『踊るうどん』を経験したことのない人にもこの味をずっと楽しんでもらいたい」と柳田さん。

 「松山市内に少なくとも3店舗が展開できれば、松山といえば踊るうどん、というブランディングも可能になると考えている。松山の新しい名物として定着し、このうどんを目当てに訪れてくれる人が生まれればうれしい」とも。

 新店舗は現在工事中で、4月中に完成の予定。席数は約50席で、カウンター席のほか、小上がり3席も備える。柳田さんは「新型コロナウィルスの影響もあり、現在は開店時期を明言できない状況だが、スタッフの育成状況なども見ながらなるべく早く開店できるよう調整を続ける」と話した。

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