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温泉旅館「どうごや」、4カ月ぶりの営業再開で新朝食「源気めし」提供

9月7日の試食会で提供されたどうごやの朝食「源気めし」

9月7日の試食会で提供されたどうごやの朝食「源気めし」

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 温泉旅館「どうごや」(松山市道後多幸町、TEL 089-934-0661)が9月19日、4カ月ぶりに営業を再開し、無農薬野菜をふんだんに使った朝食「源気めし」の提供を始める。

 「どうごや」は、昭和初期に創業した名館「中村旅館」の建物を受け継ぐ道後唯一の木造旅館。「ホテル道後館」の別館として使われた後、25年ほど放置されていた建物を番頭の清水久嗣さんが借り受け、老舗旅館の情緒とゲストハウスの良さを併せ持つ宿として2013(平成25)年4月に営業を始めた。

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 2015(平成27)年からは、アーティストが部屋に宿泊し、街や宿の雰囲気を感じながら作品制作に取り組む「アーティスト・イン・レジデンス」スタイルで「世界に一つだけのスペシャル部屋」を次々と演出するなど、ユニークな試みで注目を集めている。

 4カ月間の休業期間について、清水さんは「本当にいろんなご縁があった」と笑顔を見せる。新朝食メニュー「源気めし」誕生のきっかけは、休業期間中に清水さんが出合った自然栽培・有機栽培の農家と援農のコミュニティー「team愛媛愛(えひめあい)」だった。

 「道後最強の朝食」を目指して清水さんらが試行錯誤を繰り返して生み出した「源気めし」は、地元産の自然栽培や無農薬にこだわった野菜中心のメニュー。清水さんは「ボリュームやゴージャスさはないが、とにかく素材が最高。瀬戸内のいりこだしや老舗しょうゆ店『田中屋』(三津3)の麦こうじみそなど調味料にもこだわり、素材のおいしさを生かした調理で体が喜ぶ料理に仕上がった」と自信を見せる。

 レシピ開発を担当するのは「チーム愛媛愛」創設メンバーの一人で、料理教室「愛媛愛の台所ひのわ」を主宰する飯野敦子さん。どうごやのロゴカラーである紫を基調に新調した食器は、砥部焼の窯元「龍泉窯」(伊予郡砥部町)で特別に釉薬を調合し、陶芸家の池田麻人さんが製作した。

 営業再開に先立ち9月5日開いた試食会では、素材を提供する農家やレシピ開発に携わった調理チーム、キッチン施工チームなど「源気めしプロジェクト」に携わったメンバーらが初めて一堂に会して顔を合わせた。「源気めし」紹介のため撮影した際のメニューは「自家製納豆」「オクラのすだちしょうがポン酢和え」「ヒジキとジャガイモのきんぴら」「ナスの塩麹漬け」「いりこのしょうゆ漬け」「らっきょう」「梅干し」「ミニトマト」「いりこだしのみそ汁」「無農薬生搾りのかんきつジュース」。

 「コロナ禍がもたらした時間が、変化を運んできてくれた」と清水さん。「源気めし」は宿泊客に朝食付きプランとして提供するが、年内には宿泊客以外に提供することも検討しているという。

 宿泊プランは、平日限定の朝食付きシンプルプラン2人1室(7,000円)、朝食付きアーティストルーム宿泊プラン2人1室(7,350円)など。チェックイン16時、チェックアウト10時。

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