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伊予に寄付型の「制服と学用品のおさがり専門店」格安リユースで新学年をサポート

つたや旅館裏の倉庫スペースに期間限定で「制服と学用品のおさがり専門店 metome」オープンする逢沢さん

つたや旅館裏の倉庫スペースに期間限定で「制服と学用品のおさがり専門店 metome」オープンする逢沢さん

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 伊予市に2月1日にオープン予定の「制服&学用品おさがり専門店metome(みとうみ)」が1月15日、保育園・幼稚園・小学校の制服や学用品の寄付の受け付けを始めた。

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 「まちづくり郡中・町家」(伊予市米湊)内に店を構える「子どもおさがり専門店 metome」店主の逢沢亜月さんが営む同店。これまでは扱っていなかった、幼稚園・保育園・小学校の制服や体操服、靴のほか、ピアニカ、リコーダーなどの楽器類、算数ボックス、書道用具、彫刻刀、楽器類、文具類、絵本などの寄付を受け付け、新学年を前に学用品の需要がピークとなる2月1日~3月末、期間限定でオープンする、つたや旅館裏の「制服と学用品のおさがり専門店 metome」でリユース販売する。

 「飲み会の帰りが遅くなって、伊予市内の『つたや旅館』さんに1泊したのが全てのきっかけ」と逢沢さん。もっと店を大きくしたいと同館の黒田さんに将来の夢を語っていたところ、旅館裏にある約4坪の倉庫スペースを格安で借りる話がトントン拍子でまとまり、制服&学用品専門の「metome 1.5号店」期間限定オープンが決まった。

 逢沢さんは「通常であれば、学校や園内のバザーなどで学用品や制服などのリユースが行われるが、コロナ禍でそうした機会がほとんど無くなくなってしまった。生活が厳しくなっている家庭も多い中、学用品などを格安リユース販売することで、新学年を迎える助けになれば」と話す。

 「私自身も生活が困窮していた時期があり『1,000円のお金すら気軽に払うことができない』という状況がリアルに分かる。リサイクルショップに掛かってくる問い合わせの電話の向こうで涙声になるお母さんの声を聞いていると、つられて泣きそうになることも」と逢沢さん。

 「経済的に弱い立場の親御さんやお母さんたちを本当に助けられるのは、同じ立場の当事者による『共助』だと思っている。こうした活動を通じて、苦しかったころの自分を助けているような面もあるのかもしれない」と話す。

 「明るい話題にしか明るい未来はないので、楽しく安全・安心にやりたい」と逢沢さんは意気込みを見せる。15日からのプレオープンでは、寄付を寄せてくれた人に、子ども1人あたり500円分のマックカード1枚を進呈。1月31日のオープニングパーティーでは、フリーマーケットやハンドメードマーケットを開催するほか、先着100人に「キッチン・パンダ」(米湊)の弁当を配布する。

 制服・学用品の寄付は、つたや旅館奥の店で火曜~土曜の9時~10時30分、まちづくり郡中・町家内の店で火曜~土曜の11時~15時に、それぞれ受け付ける。

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