松山市総合コミュニティセンター(松山市湊町7)大会議室で2月13日、「データサイエンティストサミット2021」が開催される。
開催は昨年に続き2回目。「DX(デジタルトランスフォーメーション)とアントレプレナーマインド」をテーマにした講演会や交流会のほか、昨年11月から3カ月間にわたり、松山市内の企業と学生がデータサイエンスやAIを使って企業の課題解決に挑んだ松山市主催の講座「データサイエンティスト育成講座」の事例発表などを行う。
運営を担当する中央会計(千舟町5)の高岡友紀さんは「社内のDX化やデータサイエンスの学習、活用に興味がある方はもちろん、大学生や技術を生かした転職を検討している方などには、企業研究の機会としても活用してほしい」と話す。
「昨年のイベントでは、交流会で出会った受講生の個人事業主と企業との間で新しいビジネスが生まれるなどの成果があった。今年も、普段接する機会のない大学生やエンジニア、企業役員、経営者などが、組織の枠を超えて『データサイエンス』という軸で交流を深め、将来につながる人脈を形成できる場になれれば」と期待を込める。
事例発表を行うのは、EIS(木屋町3)、サイボウズ(二番町3)、ダイキアクシス(三沢1)、ひめぎんソフト(南持田)の4チーム。各企業の社員1~2人と大学生の受講生チームが、AIやデータサイエンスについて学びながら、各社が抱える実際の企業課題を解決するためのシステムプロトタイプ作成に挑んだ。
約3カ月間にわたる育成講座(全5回)で講師を務めた東京学芸大学准教授の遠藤太一郎さんは「講座の最終回では、各チームのプレゼンテーションを聴きながら胸が熱くなった」と振り返る。
「どのチームの成果物も、当初の予想を大きく超えるクオリティーだった。受講生もチームに参加した企業の社員も、ほぼ未経験の状態からのスタート。2カ月余りの受講期間で、それぞれの課題にマッチする解析や課題解決の方法を模索し、必要な知識技術を習得して、最終的に実用性のある、大きな可能性の感じられる成果物作り上げたことは本当に素晴らしい」とも。
開催時間は18時30分~21時30分。各チームによる事例発表と交流会はオフラインで、粟生さんの講演会はリモートで行う。参加無料。入場整理券の申し込みはPeatixで受け付けている。コロナ対策として、受付時の検温や連絡先の確認などを行うほか、会場の最大収容人数の40%程で応募を締め切る予定。