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伊予市の児童館「みんくる」で小中高生対象に無料学習支援

「みんくる学習支援」で講師を務める中村さん(中央)と、みんくるスタッフの女性

「みんくる学習支援」で講師を務める中村さん(中央)と、みんくるスタッフの女性

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 伊予市の児童センター「みんくる」(伊予市尾崎3)で小中高生を対象にした無料の学習支援が始まって、間もなく4カ月を迎える。

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 「きっかけは、コロナ禍の影響で平日の児童センター利用者が増加し、宿題をする子どもなどが増えてきたことだった。当初は、放課後に宿題をしている子どもに声を掛けたり、分からないところを職員室に聞きに来る児童がいれば教えたりするなどの対応をしていた」と同センター長の村上縁生さん。

 コロナの影響が長引く中、「来館する子どもたちの学習をきちんと支援してあげたい。できることならばプロの指導が望ましい」と考えるようになった村上さんは、以前から親交のあった教育コンサルタントで「学びのコンサルティング・じゅく」を主宰する中村竜之亮さんに講師を依頼。毎週土曜午前の「みんくる学習支援」が始まった。

 講師の中村さんは「自分ではなかなか解けない問題や、習ったけどよく分からないことの解決を手伝う時間。高校生は進路相談にも乗るほか、保護者にも学習指導方法のアドバイスや受験の情報提供を行っている」と話す。

 同施設は2013(平成25)年に完成。100台収容の駐車場スぺ―スや授乳室を備え、おもちゃの貸し出しのほか、パソコンや体育館なども利用できる地域交流の場として親しまれてきた。2018(平成30)年以降は放課後児童健全育成事業などを手掛ける「縁遊」(余戸中5)が指定管理を受託。0歳~18歳を対象にした幅広いイベントを毎日開いている。

 地域の保護者が特技を生かして講師を務めることも多い。村上さんは「児童館単独ではなく、お母さんお父さんたちにも協働してもらうことで、より地域と密接に関わり、子どもたちの健全育成を目指して取り組んでいきたい」と話す。

 「コロナの時代だからこそ、子どもたちの遊びの質をしっかりしていきたい。地域の人に協力してもらいながら、子どもたちが安全・安心に遊べるよりよい場所作りに取り組んでいきたい」と村上さん。「コロナ禍が去って利用者が戻ったときに準備万端の状態でいられるよう、丁寧に活動を継続したい」と熱意を見せる。

 みんくる学習支援は、毎週土曜開催。9時~10時は小学生、10時~11時30分は中学生対象の宿題相談、11時30分~12時30分には高校生への進路指導や勉強方法の指導などを行う。宿題相談の対象科目は算数と英語。参加無料。

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