松山の道後プリンスホテル(松山市道後姫塚)が4月1日、愛媛県民限定の「18時チェックイン、オールセルフサービスで22種の湯めぐりを楽しむ温泉入浴プラン」(1,650円)の販売を始めた。
「コロナ禍の移動自粛で宿泊客が激減するなか、宿泊事業者として営業を続けるために知恵を絞って企画した」と話すのは同ホテル社長の河内広志さん。
昨年7月にリニューアルした温泉施設は、大浴場「ゆのか」、露天風呂「ゆのね」のほか、4つの貸切露天風呂や、手湯・足湯と多彩。大浴場には、ジェットバス、バイブラバス、ロウリュサウナやスチームサウナのほか、4~12マイクロメートルの超微細な泡で白濁した「肌ざわりの柔らかい」シルクバスなどがあり、館内で全22種類の浴槽を楽しめる。
1,650円の価格設定は、同館で通常実施している日帰り入浴プランの料金。「館内に2つある大浴場は1日ごとの男女入れ替制のため、22種全ての浴槽を楽しむ湯巡りは1泊しないと実現できない」と河内さん。「温泉での入浴には免疫力を上げる効果もある。コロナ禍の影響でリフレッシュの機会も限られている状況だが、日帰り入浴を2日間続けて楽しんでもらい、リラックスしながら温泉の力で元気を養ってもらえれば」と利用を呼び掛ける。
2階ラウンジには「フリードリンク&フードコーナー」を設置。カフェメニューやフローズンドリンク、ポップコーンのほか、愛媛の都市伝説として有名な「ミカンジュースの蛇口」も備える。レトロなボンネットバスで道後温泉まで無料送迎するサービスも。
コロナ対応のため、来館者にはマスクの着用を求めるほか、従業員との接触をできる限り避けられるよう、客室への案内や夕食・朝食の提供は行わず、和室では布団の上げ下げなども宿泊客がセルフサービスで行う。
同プランの提供は5月31日まで。