暮らす・働く 学ぶ・知る

松山で「データサイエンティスト育成講座」 市内企業とのコラボで人材育成目指す

昨年度の交流会・成果発表会「データサイエンティストサミット2021」の様子

昨年度の交流会・成果発表会「データサイエンティストサミット2021」の様子

  • 6

  •  

 大学生と市内企業を対象に、データサイエンスやAIを学び、社会課題の解決や新サービスの創出につなげることを目指す「データサイエンティスト育成講座」が松山市主催で開講される。

[広告]

 同講座は、最先端IT人材を育成すると共に、データサイエンスを活用した市内企業の課題解決や新サービス創出をバックアップする試み。「データサイエンティストが活躍する松山市」の実現と、市内企業の競争力強化を目指して松山市が実施しており、今年が3回目の開催。

 「データサイエンス教育の全学的な展開と四国地区への普及促進」をミッションとして2020年にデータサイエンスセンターを設立した愛媛大学(松山市文京町3)と連携して実施する。

 「昨年度は市内企業とのコラボで、実際に製品としてリリースされるサービスや、ゼロベースでのDX化、企業課題解決に向けた新たなアプローチ方法の開発など、社会実装につながる成果が生まれた」と話すのは、講座の運営を担当する中央会計(千舟町5、TEL 089-904-9702)の稲見益輔さん。

 「講座修了後も、参加企業や受講生の間で情報交換やコラボレーションが続いており、大きな成果と感じている」と稲見さん。「自分の専門分野にプラスアルファで『データサイエンス』という武器があれば、活躍の可能性が大きく広がる。今後10~20年の間で約半数の仕事がAIに取って代わられるといわれている現在、物事の本質を理解してデータを使いこなし、社会の最前線で変化をけん引るデータサイエンティストは『これから一番面白い仕事』になるのでは」と受講を呼び掛ける。

 同講座は前期、後期の2期制。前期課程では大学生を対象にチーム演習とアクティブラーニングを組み合わせたカリキュラムで「ビッグデータ活用やAIの基礎的な知識と考え方」を学ぶとともに、「技術をどう利活用するか自ら考える力」「自ら情報を取得し、学び続ける力」を養うことを目指す。

 後期課程には、松山市内でデータ活用に取り組む企業が参加。大学生受講生はチームに分かれ、インターンシップを通じて業務の実際やビジネスの現場でのデータ活用について学びながら、各企業とコラボレーションして実際の企業課題解決や新規事業の創出を目指すプロジェクトに取り組む。

 大学生の応募締め切りは6月18日。市内企業の参加申し込みは7月下旬まで、順次受け付ける。受講無料。

  • はてなブックマークに追加

松山経済新聞VOTE

どのようなジャンルの記事に興味がありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース