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愛媛大と鹿児島大がオンライン七夕講演会「広くて深い銀河の世界」

標高4139メートルのハワイ島マウナケア山で撮影した夏の天の川の様子(画像提供=国立天文台)

標高4139メートルのハワイ島マウナケア山で撮影した夏の天の川の様子(画像提供=国立天文台)

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 愛媛大学と鹿児島大学が合同で7月10日、オンライン七夕講演会「広くて深い銀河の世界」を開催する。

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 同イベントは、7月7日の七夕の日や伝統的七夕の前後に、全国各地で同時に天文や宇宙の講演会を実施する「全国同時七夕講演会」の一つとして開催しているもの。2009(平成21)年の世界天文年を記念して始まり、今年は6月25日から8月23日にかけて全国の天文台や大学、天文愛好家などが23件の講演会を開く。

 全国同時七夕講演会実行委員長の前原裕之さんは「コロナ禍の影響を受け、昨年からはオンライン開催の講演会を中心に活動を行ってきた。七夕をきっかけに星空に興味を持ち、天文学の普及にもつながれば」と話す。

 両大は2010(平成22)年3月、部局間学術交流協定を締結。宇宙物理学と天文学分野の教育と研究の充実を目指しており、2011(平成23)年以降は共同で七夕講演会を開催いている。

 当日14時からは「深くて広い天の川の実像」と題し、鹿児島大学の半田利弘教授が講演。七夕の「影の主役」として夜空に広がる天の川を題材に行う。「年に一度、織り姫とひこ星が天の川を渡って出会うなら、その川の深さは一体どれくらいなのか」「最新の調査で解明された天の川の実態はどんなものなのか」などの話題を、専門的な話も交えながら、楽しく直観的なイメージで宇宙への理解を深めることを目指す。

 15時からは、愛媛大宇宙進化研究センターの久保真理子さんが「広くて深いすばる望遠鏡遠方銀河探索」と題して、ハワイ島マウナ・ケア山山頂にある国立天文台「すばる望遠鏡」の最新の研究成果を紹介。世界最大級、口径8.2メートルのすばる望遠鏡に取り付けられた重量3トンを超える巨大デジタルカメラ「HSC(ハイパーシュプリームカム)」が捉えた100億光年を超える遠方宇宙の最新の知見について講演する。

 開催時間は14時~16時。参加無料。定員は500人で、聴講には事前申し込みが必要。

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