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「踊るうどん永木」元店主、手打ちうどん教室開設へ ユーチューブで動画配信も

8月8日に行った「手打ちうどん教室」の様子(画像提供=山崎未瑛さん)

8月8日に行った「手打ちうどん教室」の様子(画像提供=山崎未瑛さん)

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 2020年3月に惜しまれつつ閉店した「踊るうどん永木」元店主の柳田亮介さんが現在、手打ちうどん教室の開設準備を進めている。ユーチューブには、8月8日に行った教室の様子もアップした。

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 同店は1998(平成10)年6月、「日本一のうどん店を出す」ことを目指していた初代店主の永木順一さんが「ヤバイほど最高の麺を作り上げてしまった」ことをきっかけに開店したもの。2008(平成28)年には常連客だった菅原健介さんが、2016(平成28)年には柳田さんが店を引継ぎ、地元客だけでなく、有名人も多く訪れるなど人気を集めていた。

 柳田さんは「手打ちうどん教室はいつかやりたいと思っていた。私も初代の永木さんが開いていた教室でうどん作りにハマって弟子となり、ついには店を継ぐに至った」と当時を振り返る。

 松山伊予倫理法人会のレクリエーションとして初開催された柳田さんの手打ちうどん教室では、参加者から「太さがバラバラのうどんなのに、本当においしかった」「ちょっとしたプロの一手間や、おいしいだしの取り方など、たくさんのことを教えてもらった」「とにかく楽しかった」などの声が寄せられた。

 柳田さんは「『うどんを作ろう』という意識が勝つと、つい麺を思い通りにしたくなり、力を入れてこねてしまいがちだがそれは間違い」と話す。「小麦粉の声を聞き、粉の変化を感じ取って『粉の仰せのままに』してあげることが大切。混ぜていくうちに小麦粉の状態が変わっていく面白さや『グルテンがつながりたいと言っている』感覚などを楽しんでもらえれば」と笑顔を見せる。

 当日は、同会会員で、台湾と日本の架け橋を目指して事業を展開する「Meg company」(松山市久米窪田町)の相原恵さんが動画を撮影。日本語と中国語の2バージョンで教室の様子をユーチューブに公開した。

 「店をやっていたころはいつも弟子と『うどんかわいい、小麦粉もかわいい』と言いながらうどんを打っていた」と笑顔を見せる柳田さん。「閉店後もぜひうどん教室をやりたいと準備を進めていたが、なかなか開始の目処が立たないでいたところ『とにかくやろう!』と実現を強力に後押ししてくれた松山伊予倫理法人会の上田修会長には本当に感謝している」とも。

 「おかげで急いで必要な道具を揃えて準備を整えることができ、一般向けの手打ちうどん教室実現も当初の想定より1年は早まったと感じている。今は動画を見ながら家で手打ちうどんを楽しんでもらい、コロナ禍が落ち着いたら、皆さんと一緒に小麦粉と戯れながら、おいしいうどんを作りたい」と期待を込める。

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