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松前町で「生物多様性フェス」 チリメンモンスター探しや大洲和紙ギルディングも

昨年のイベントで行われた「チリメンモンスターを探せ」チリメンジャコに混じったイカやタコ、カニ、タツノオトシゴなどの小さな海の生物を通じて生物多様性の一端を学ぶ(写真提供=いよココロザシ大学)

昨年のイベントで行われた「チリメンモンスターを探せ」チリメンジャコに混じったイカやタコ、カニ、タツノオトシゴなどの小さな海の生物を通じて生物多様性の一端を学ぶ(写真提供=いよココロザシ大学)

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 エミフルMASAKI(伊予郡松前町)で10月2日・3日、「ワンダフル・エミフル2021 えひめの生物多様性フェスティバル」が開催される。

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 2日間にわたり、展示やクイズ、体験ブース、8講座のワークショップなどを展開。「作って学ぶ生物多様性」としてミカンの木の小枝や県魚でもあるタイの骨など「愛媛の自然や産業を感じるかけら」を使って立体アートを作るワークショップや、県の伝統産業である大洲和紙を題材にしたギルディングアート教室「和紙から学ぶ生物多様性」、チリメンジャコ漁の網でカタクチイワシに混じって捕まる小さな生き物「チリメンモンスター」を探すイベントなどを行う。

 「生物多様性(Biodiversity)」という言葉は1985(昭和60)年、アメリカで開催された「生物学的多様性フォーラム」で提唱された造語。微生物、植物、昆虫、動物やヒトなど多様な生物が密接に関わりあいながら生きていること、それによって生態系全体の安定が図られていることの重要性を示す言葉として近年注目を集めている。

 イベントは、愛媛県が生物多様性の保全と持続可能な利用を推進し、自然と共生する社会の実現に向けて策定した「第2次生物多様性えひめ戦略」の事業として行うもので、エミフルでの開催は5回目。「生物多様性」というキーワードの認知度3割アップを目指している。

 運営を担当する「いよココロザシ大学」(南堀端町4)の泉谷昇理事長は「コンセプトは『人も生物の一種、自然の一部』」と話す。

 「生物多様性という言葉を聞いたことはあるが、具体的に何を示すのか、経験や体感として知っている人は少ない」と泉谷さん。「身近な食べ物や素材を通じて、普段存在を意識することのない海の小さな生き物や、自然と関わりあいながら発展してきた伝統産業などについて学び、楽しく生物多様性への理解を深めてほしい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は10時~16時。エミモール1階のグリーンコートとフローラルコートで行う。

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