松山近郊に砥部焼ギャラリー-若手作家が作品紹介の場に

20代の若手窯元泰山さんの作品

20代の若手窯元泰山さんの作品

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 松山市近郊に12月1日、砥部焼ギャラリー「泰山窯・青いギャラリー」(伊予郡砥部町五本松、TEL 089-962-2228)がオープンした。

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 同ギャラリーは愛媛県の伝統工芸である砥部焼の工房「泰山窯」が倉庫を改装して、同窯の作品展示販売スペースとして設けたもの。1年半前に同窯の3代目として陶芸を始めたギャラリーオーナーの泰山菜々見さんが発案したもので、「今までなかったギャラリーを作ることで、自分たちの作品を買ってくれる人とのコミュニケーションを大切にしたかった」という。

 作品例としては、干支(えと)の置物(840円~)、焼酎グラス(2,400円~)、洗面鉢(4万8,000円~)など。「今までにないようなもので、自分が使いたい砥部焼作品を作りたい」と、やや厚手の白磁に藍色の手描きの図案が一般的とされる砥部焼のイメージを崩し、黒や赤の色も採用したレトロモダンな図案とやや薄めの白磁が特徴の作品を多くそろえるほか、ヘアアクセサリーなども制作している。

 「若い作家が増えたことで、砥部焼の印象は変化していっていると思う。特に女性作家の増加で、華やかで日常で使いやすいもの、実用的なものが増えているようだ。20代の同世代の人にも生活に砥部焼を取り入れてもらえればうれしい」と泰山さん。

 「今後はオリジナル作品を増やすとともに、写真など他のアートと砥部焼をコラボレーションさせた活動も展開したい」とも。

 結婚式の引き出物やオリジナルの食器など、オーダーメードの商品も作れるほか、絵付けやろくろ、手びねりの体験も前日までの予約で受け付けている。

 営業時間は10時~17時。

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