JR下灘駅(伊予市)で9月4日、「夕焼けプラットホームコンサート」が行われる。
きれいな夕日が見える景色で知られる同駅は、「男はつらいよ」などの映画のロケにも使われたことがある。同イベントは1986(昭和61)年、新線の内子線が開通後、「予讃本線ではなくなっても廃線させてはならない」との思いから地元青年部らが主体となり始められた。
今回は、歌手のSing-Oさんや愛媛で活躍するアーティスト2組がライブを行うほか、25周年を記念して「風の吹く駅で」の合唱を予定。同曲はシンガーソングライターの高橋研さんが以前同駅を訪れた際、印象に残った景色や感じた雰囲気を基に作ったもの。
イベント運営委員委員長の藤岡さんは「開催することでこのイベントの良さや下灘駅の良さを知ってもらうきっかけ作りにしていきたい。今の景色や駅の雰囲気をそのままに、今後も地元の人に愛される駅として存続させていきたい」と話す。
「近年は過疎化が進み、若い人たちが外へと出てしまい、町を盛り上げる人も減ってきている。このイベントを通して双海(ふたみ)の良さを知ってもらい、地域活性化につなげたい」とも。
当日は同イベントに合わせ、JR四国が伊予市駅(18時13分発)から伊予長浜駅(18時58分着)の区間に限り夕焼けトロッコ列車を運行する。同イベントを開いている下灘駅には18時41分到着予定。運賃は、利用区間の普通運賃のほかトロッコ指定席料金(大人310円、小児150円)が必要。
開催時間は17時~19時。入場無料。小雨決行。問い合わせは同実行委員会事務局(TEL 089-986-1232)まで。