松山のギャラリー「Gallery 3ta2」(松山市高井町、TEL 089-970-1043)で11月23日、版画家スミダヒロミさんの個展「スミダヒロミExhibition 器と版」が始まった。
スミダさんの作品約50点を展示する同展。メーンとする木版画のほか、スミダさんの絵をあしらった器も今回から展示・販売している。器は柴窯(さいがま)と凸凸(とつとつ)製作所の作陶協力を得て磁器と陶器に絵を入れて線に沿って彫り、釉薬(ゆうやく)を埋めて削る作業を行った。版画の独特のラインを器で表現した。
スミダさんは毎年カレンダー作りも行っている。スミダさんの友人が用意したカレンダーの土台にスミダさんの版画6枚を貼り付ける。毎年150~160枚を1枚ずつ手刷りで制作。この作業を10年間続けている。2カ月ごとに表示されるカレンダーは特殊なシールを使っており、使用月が過ぎたあとは版画絵だけをはがすこともできる。
個人展・グループ展を含めて年2~3回作品展を開いているスミダさん。「焼き物は以前からやっていたが、展示するのは今回が初めて。小さな焼き物を作るのは焼いている間や運んでいるに欠けてしまい取り扱いが非常に難しかった。器に絵を入れることはいつもと違う感覚で楽しんで作った」。
開催時間は11時~17時。今月29日まで。