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香川の舞台美術作家カミイケタクヤさん、松山で個展-独自の空間を制作

松山のロープウェー街沿いにある「De:LIFE」エントランス

松山のロープウェー街沿いにある「De:LIFE」エントランス

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 松山の貸しスペース兼カフェの「De:LIFE(デライフ)」(松山市大街道3、TEL 089-921-8797)で11月20日、舞台美術作家カミイケタクヤさんの「countenance展」が始まった。

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 香川・高松を拠点に活動するカミイケさんの作品は舞台美術を基礎とした現代美術作品。1999年から舞台美術に携わり、舞台大道具を職にカミイケさん独自の技術と感性を加えた作品作りを行っている。インスタレーションとは異なる物理的な空間制作を得意とし、平面と立体を「空間を構成する個々のもの」として両方制作する。今年8月には瀬戸内国際芸術祭連携事業で高松文化芸術財団との共催で、「山下残×カミイケタクヤ『カガミノシマ』」の舞台作品を発表した。松山での個展は今回が初。

 「感情や時間など形のないものをテーマとする事が得に多い」というカミイケさん。今回のテーマは「表情」を意味する「countenance」。壁一面を使い、鳥かごから逃げた鳥が森へと逃げていく流れを表現。その流れの中で、「表情」に対し「反対」「絵」「文章」を表現する。左の壁には森を描き、ウィキペディアに記載されている「表情」に関する文章をカミイケさんの言葉を入れながら書き写した。室内で流れる音楽も作品に合わせカミイケさんが選んだ。前期・後期に分かれる同展では、12月8日から表現方法を変え、前期とは異なる「表情」を展示する予定。

 同スペースオーナーの山下幸紀さんはカミイケさんとアート関係の活動を通して知り合い、1年前からカミイケさんの個展を開きたいと準備を進めてきた。香川・直島でカフェも経営する山下さんは「時間帯や天気だけではなく、音楽が変わるだけでも違う『表情』になる。毎日いろいろな『表情』を見せてくれる空間を楽しんでいる」という。

 「小学生のころに2年ほど愛媛に住んでいて、以前仕事でよく通っていたこともあり、愛媛に対して愛着心もある。松山の人に楽しんで観てもらい、今後も愛媛の文化に貢献出来れば」とカミイケさん。

 開催時間は12時~19時。入場無料。前期は12月5日まで、後期同8日~19日。

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