松山市内のNPOやボランティア団体が東日本大震災の被災者に対する募金などの支援活動を始めている。
衣類の回収事業などを行うNPO法人「衣(イ)サイクル研究会」は、運営するユーズドショップ「e-cycle」(松山市三津3、TEL 080-2987-1129)に13日から募金箱を設置した。同店では古着の販売を行うほか、衣類の回収も行っている。利用者から「古着を支援物資に送らないのか」という声も寄せられたが、現地の受け入れ態勢がまだ整っていないことから、まずは募金から始めたという。現地の受け入れ窓口決まり輸送ルートを確保し、必要な物資リストができ次第、松山でネットワークを作り支援していく方針だという。
海外支援事業やフェアトレードの促進などを中心に行う市民団体「えひめグローバルネットワーク」は、運営する「フェアトレードカフェ&雑貨WAKUWAKU」(松山市東雲町、TEL089-993-6227)と事務所に募金箱を設置した。集められた義援金は地震救援活動に携わるNPO法人ピースウィンズ・ジャパンなど緊急支援NGOを通じて支援に充てる。
県の社会福祉協議会では、「災害ボランティアネットワーク会議」を17日に開く。同会議は県内ボランティア25団体が集まり年2回開催されているもので、本年度は既に終了していたが、今回の地震で急きょ開催を決めた。これまでは、地震が起こった場合はどうするかを話し合ってきたが、実際地震が起こってから開催するのは初めてだという。会議ではボランティア活動の状況報告やこれからの活動などについて話し合う。今回の意見交換で連携して行える活動を探っていくという。