愛媛県産の有機野菜をビュッフェ形式で提供するレストラン「チャーリーズベジタブル」(松山市歩行町2、TEL 089-915-6110 )で4月11日、東北地方の農家を支援するためのイベント「美味しいぞ!東北野菜~食べて支える私たち~」が開催される。
同店を運営する「C&S」(同)は、「チャーリーズベジタブルカフェ」(千舟町、南堀端)や「野菜がおいしいごはん」(愛知県安城市)を経営し、「肉料理を一切出さない」ことをコンセプトに地産地消こだわったメニューを提供している。
今回のイベントは、風評被害による東北産農産物の買い控えが広がる中、同店のほか協力店のメニューに東北産の野菜を使った料理を加え安全性を広くアピールするもの。当日、放射線検査をクリアし安全性が検証された福島産のトマトや、茨城産のキュウリ、ダイコン、レタスなどの野菜を使った料理を提供する。東北の生産者に代わり、市内の野菜ソムリエが来店客と直接対話しながら野菜を販売し、安全性をアピールする。
同社ゼネラルマネジャーの岡部さんは「愛媛県産・愛知県産の地元の野菜にこだわった店が始めるからこそ意味がある。いつもは、愛媛県産のものを地元の人に食べてもらうことをコンセプトにしているが、今回は『日本の野菜を日本人が食べなくてどうする』という気持ちで始めた」と話す。
市内の参加店は、フレンチレストラン「アシェットブラン」(森松町)、洋菓子店「ラ・ブランシュ」(南江戸)、愛知県では「野菜がおいしいごはん」とパン販売店「しあわせをはこぶパン」(愛知県安城市)など。各店で東北産の野菜を使ったメニューや商品の販売を一斉に始める。各店で販売した野菜の売り上げは全て生産者に寄付し、風評被害に遭っている生産者を支援する。
「全く問題のない東北産の野菜も多く廃棄されており、このタイミングで県産の野菜を食べようと思うのもおかしな話。風評被害は無駄なものでしかない。当店を利用する方は野菜に関心のある方がほとんど。そうした方々に安全性を伝えていければ」と岡部さん。「今後、『今のこの状況だからこそ東北産の野菜を購入して被災地の生産者を支援していこう』という輪を広げ、生産者の支援活動につなげたい」とも。同イベントは今後も継続して取り組んでいくという。
チャーリーズベジタブルの営業時間は11時~23時。