松山・大街道商店街で8月11日、「震災を知る・考える・行動する」をテーマに「第4回アクションイベント」が行われた。主催は復興アクションチームえひめ実行委員会。
同委員会代表は、同商店街内にあるギャラリー「ヒロヤ」を経営する梅林良一さん。市民参加レベルで「震災を知る・考える・行動する」をテーマに毎月11 日、商店街を特設会場として使うことを計画し委員会を発足した。イベントは来年3月11日まで行い、県民に市民参加型の復興支援の場としてさまざまな取り組みを行っていく。
4回目となる今回は、イベントの司会を務めた愛媛を中心に活躍するタレント・桝形浩人さんが阪神大震災での被災経験を語るほか、愛媛大学法文学部総合政策学科の学生が企業インターシップという形で被災地の中小企業へ入りボランティア活動を行った経験を話し討論した。被災地に砥部焼を送るため贈呈式も行われた。
被災者がプラスチック容器で食事している映像を見てから、心のこもった茶碗で温かいご飯を食べてほしいと砥部焼陶芸館の中村館長をはじめ、砥部町の27の窯元が応援メッセージ入りの茶碗1200以上を制作。砥部焼は愛媛県社会福祉協議会を通じ宮城県女川の福祉センターへ窯元からのビデオレターとともに送られる。贈呈式では第1便として8月1日に送った砥部焼600個が無事に届いたと女川のボランティアセンターからのお礼の手紙を県社会福祉協議会スタッフが読み上げた。
「物資を通じて被災地に元気を届けたい。万が一、南海地震が起こったときには愛媛でもいかせるように、支え合える体制を作っておかなければならない。人とのつながりを忘れない長期的な支援をしていきたい」と県社会福祉協議会スタッフ。
次回は9月11日に開催する。