愛媛の指定有形文化財「萬翠荘(ばんすいそう)」(松山市一番町3)で10月9日、「萬翠荘 ~坂の上Concert~」が開催される。
萬翠荘は1922(大正11)年、旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が別邸として建設。純フランス風の建物になっており、当時、最高の社交の場として各界名士が集まった。萬翠荘は建築当時の様子をそのまま残す建築物として、1985(昭和60)年、愛媛県指定有形文化財となっている。
当日は、中四国各県で活躍するアンサンブルグループが、クラシックから明治・大正の唱歌、現代音楽まで幅広い楽曲を演奏する。出演は、「しばきや本舗」「西条リコーダー・コンソート」「フラウエンコール・えひめ」(以上、愛媛)、「アンサンブルSHADE」(鳥取)、「コンセール木管五重奏」(高知)、「Shimane Tube Ensemble”S.W.A.T”」(島根)、「アンサンブル・アリオーソ」(広島)、「ダッパーサクセーバース」(香川)、「岡山トロンボーン協会」(岡山)、「ロス・ボラッチョス」(徳島)、「岩国ウインドアンサンブル」(山口)の11団体。
併せて、愛媛女流書家連盟による司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に登場する正岡子規、秋山兄弟などゆかりの先人が残した俳句、和歌、漢詩などを書の作品として紹介する作品展や茶道裏千家淡交会松山支部による庭園での野点の茶会も同時開催する。
開演は13時 30分。入場無料。