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松山大街道で大学生が「震災を考えるディスカッション」-ワールドカフェも

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 松山大街道アーケード内で12月11日、震災を考えるディスカッションイベント「オピニオンバトル~ポスト3.11の人生設計を考える~」が開催された。

ワールドカフェの様子

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 愛媛の大学生で結成された「愛媛学生支援組織」が中心となり企画された同イベント。東日本大震災の発生から9カ月を迎え、県内でも次第に関心が薄れていく中、震災から学ぶことで県内の人々の心に、その記憶を根付かせより長期的な支援へとつなげることなどを目的に据える。

 イベントでは「働く」「暮らす」「学ぶ」「つなぐ」の4回を通じて「生きる」をあらためて考え、3月までの各月11日、大街道でのディスカッションイベントを予定している。

 12月のテーマは「働くって何だろう」。1部では4大学の学生6人が、それぞれ「働くこと」についてディスカッションし、2部ではワールドカフェというディスカッション手法を用いた話し合いを展開した。ワールドカフェとは複数のテーブルを用意し、それぞれのテーブルに集まった者同士で置かれた模造紙にメモを取りながら意見交換を行う。約15分で一つのワークが終わると別の席に移動して違うメンバーと話し合いを行った。

 1部のディスカッションでは、実際に被災地に行ってボランティアを行った人や来年の4月から社会人となる学生など、おのおのが震災で感じたことや変わったこと、仕事に対する意見などを述べた。「災害ボランティアを通じNPOなどの非営利団体について知った。『お金』のためではなく人のために仕事がしたい」という意見のほか、「働くことは生きること。お金がないと生活ができないので、まずはお金のために働く」といった討論も行われた。

 2部のワールドカフェでは実行委員の学生20人のほか通行人も参加し、「働く」について話し合われた。ワールドカフェでは「自分ができること・自分の力で何かしら社会に影響を与えられる仕事がしたい」「ありがとうの数値化をして社会貢献できる仕事をしたい」などの意見が述べられた。

 次回は1月11日を予定している。

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