松山・緑町の和光幼稚園の施設を利用した小劇場「シアターねこ」が5月24日にオープンし、オープニングイベントが開催された。
和光幼稚園は今年3月に休園。今回、劇場として改装されたのは、南園舎2階。NPO法人シアターネットワークえひめが中心となり立ち上げ、今後は新たに設立した合同会社「シアターねこ」が運営する。劇場は広さ38坪で、席数は98席(リハーサル室は19坪)。
改装工事では照明器具設置のため、天井の高さを上げた。客席の前3段は稼働式で客席を移動させて中央を劇場にすることも可能。照明機材は6月2日に行われる劇団の公演に合わせて導入予定。
シアター利用料は、営利目的の1日料金が平日=3万1,500円、休日=4万2,000円、非営利目的が平日=2万6,250円、休日=3万6,750円など。
オープニングイベントとして行われたタイの演劇人によるセミナー「3daysワークショップ」には、演劇などに取り組む16人が参加。タイの手法を使った表現方法で、26日の19時から成果発表が行われた。27日のレクチャー「トゥアの視点」には約40人が参加した。
シアターネットワークえひめ代表理事の鈴木美恵子さんは「シアターねこは猫の額のように小さな劇場だが、地域の舞台人にはうってつけの創造発信空間。さまざまなアートパフォーマンスを発信して、まちににぎわいをもたらす地域人の交流の場に育てたい」と話す。
現在は月1回のペースで劇団公演やワークショップが予定されており、県内外問わずさまざまな劇団が利用しているという。
利用可能時間は10時~23時。月曜定休(利用の場合は要相談)。