オーシャンズ株式会社(本社:愛媛県松山市、代表取締役:礒崎 将一)は、四国4県(徳島・香川・愛媛・高知)の就業者 327 名を対象に「生成AIのビジネス活用実態調査」を実施しました。その結果、日常的に生成AIを業務で活用している人は 21.2 % にとどまり、未利用者が 7 割を超えることが明らかになりました。一方、利用者の 9 割弱が ChatGPT を選択しており、「まず試すかどうか」が導入を左右している実情も見えてきました。
調査の詳細分析と活用のヒントは、当社コラム記事にて公開しています。ぜひご覧ください。
調査サマリー
・定期利用率 21.2 %、未利用 70.7 %。未利用者が多数を占め、導入拡大の余地が大きい。
・利用ツールは ChatGPT が 19.9 %Gemini 6.5 %、Copilot 5.9 %を大きく引き離す。
・エリア別では香川県の利用率が最も高い傾向で、4県で4~5ptの差が見られる。
・導入阻害要因の最多は「知識・専門性不足」46.7 %。
生成AIの利用頻度
回答企業の70.7%が生成AIを「まったく使っていない」と回答し、導入は依然限定的。一方、週数回以上の定期利用者が21.2%存在し、早期導入組が一定割合で定着。試用のみの“様子見”層は8.1%で、関心はあるが踏み切れない企業も多い。
生成AIの利用ツール
ツール別ではChatGPTが19.9%で圧倒的首位。Gemini6.5%、Copilot5.9%が続く。国産モデルや画像生成系は統計上無視できる水準で、多様化はまだ途上。今後はMicrosoft 365連携を強みにCopilotが伸長し、API連携型の導入検討も本格化すると予想される。
生成AIの活動業務分野
活用トップは社内文書作成25.9%。議事録やマニュアル草案など、即効性があり品質要求が比較的低いタスクが選ばれている。次点はマーケティング・プロモーション17.1%、顧客サポート17.1%。コピー案生成やFAQ草案が中心と推測される。データ分析、商品開発企画も1割前後で続き、現状は日常業務の時短ツールとしての利用が主流。
生成AIのエリア別活用率
県別では香川24.0%がトップ。徳島21.4%、高知20.9%、愛媛19.0%と続き、差は4~5ptながら格差がやや発生している。
生成AI利用における主な課題
最大の阻害要因は「知識・専門性の不足」46.7%。社内にガイド役が不在で教育とハンズオン研修が急務となっている。次いで「セキュリティリスク」16.8%と「コスト面の懸念」15.0%が並び、IT統制とROI説明責任がボトルネック。「効果測定の難しさ」12.8%は成功指標未整備を示唆し、「活用シーンの不明確さ」11.8%は具体事例の不足が要因として考えられる。