
期日前投票所での様子。選挙を重ねるごとに、子どもを連れて投票所に来場する家族が増えている。
愛媛県伊予市(伊予市選挙管理委員会)では、子どもたちの将来の投票率向上のために、「子ども連れ投票」を推進しています。
公職選挙法の一部改正により、2016年から投票所に一緒に入ることができる子どもの範囲が「選挙人の同伴する幼児」から「選挙人の同伴する18歳未満の方」に拡大されています。親子で選挙に行くことは、将来を担う子どもたちが、早い段階から社会の一員・主権者としての自覚を持つきっかけとなり、一票の大切さを学ぶ貴重な体験の場となります。
第27回参議院議員通常選挙(2025年7月20日投開票)は絶好の機会です。ぜひ、子どもたちと選挙について会話して、一緒に投票へ行きましょう。
「子ども連れ投票」の効果

総務省が2016年に実施した「18歳選挙人に関する意識調査」では、子どもの頃に親が行く投票について行ったことがある人の方が、ついて行ったことのない人と比べ、投票をした割合が20ポイント以上高いという結果が出ています。
親子で選挙に行った貴重な経験は、将来の子どもたちの投票意欲につながります。未来の投票率向上を促すために、保護者が18歳未満の子どもと一緒に投票に行くことを推奨します。
記念グッズで「子ども連れ投票」を応援
「子ども連れ投票」を応援するため、期日前投票所および当日の各投票所では、親子で来場された家族に子ども用の「記念グッズ」をプレゼントしています。

地元企業が製造している子ども用アメニティグッズをプレゼント。受け取った子どもたちは満面の笑顔を見せてくれる。
守ってほしい投票所でのルール
投票所内で18歳未満の子どもを同伴するに当たっては、以下のルールを守ってください。ルールを守れない場合は、入場をお断りすることがあります。
- 投票所内で投票について選挙人と相談したり、大声で騒いだりしない。
- 他の選挙人の投票をのぞき見しない。
- 同伴する選挙人から離れて歩き回ったり、選挙人が退出してるのに投票所にとどまったりしない。
- 同伴者が選挙人に代わって、投票用紙に候補者名等を記入しない。
ルールを守って、親子で思い出に残る「子ども連れ投票」にしましょう。

伊予市選挙管理委員会作成の「子ども連れ投票」推奨チラシ。投票所でのルール等が可愛いイラストとともに案内されている。
「子ども連れ投票」後に突撃取材!

これまでの選挙でも、家族そろって投票に参加している。
市内在住のYさん一家兄(小学6年生):自分たちの代表を決める大切な選挙なので、自分も投票したいと思いました。
妹(小学2年生):投票に行って、記念グッズをもらえたのが嬉しかったです。
父:「子ども連れ投票」はこれからも続けた方が良いと思います。選挙権の年齢も引き下げられ、子どもの頃から関心を持たせるために、学校の働きかけだけでなく、実際の投票の雰囲気を肌で感じる良い機会だと思うからです。