「あきらめなければ必ずできる」-オランウータン保護訴え竹馬で日本縦断

残り3県「いままで以上に保護を訴えていく」と意気込む、マイケルさん夫妻

残り3県「いままで以上に保護を訴えていく」と意気込む、マイケルさん夫妻

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 絶滅の危機にひんしているオランウータンの保護を訴え、募金活動をしながら竹馬で日本縦断にチャレンジしているマイケル・タンさんと妻の実希さんが12月3日、松山入りした。

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 同チャレンジのスタートは、千葉で英語教師を務めるマイケル・タンさんが、学生の発言にショックを受けたのがきっかけ。環境をテーマに学生と意見交換をしていたときに、大きすぎるテーマに自分たちができることを見出せていなかったという。「無理だと思っていることもやればできるということを、自分がやって証明してみせようと思った。そのためには人が無理だということにチャレンジしようと思い、妻の提案で竹馬で日本を縦断することを決め、これを自分の関心があったオランウータンの保護活動と結びつけ、行うことにした」とマイケルさん。

 「竹馬が壊れたり、体調を崩したりするなど苦労もあったが、地道に進んでようやく愛媛まで来た。愛媛では声をかけてくれる人が多い。旅の目的などを話すことができ、オランウータン絶滅の危機について、少しずつだが確実に訴えることができていると実感できている」と実希さん。

 このチャレンジの影響は、マイケルさんの働く学校でも広がりを見せているという。「旅のブログを書いているが、環境問題にやれることを見つけられなかった学生たちが、この挑戦の進行状況などを見て、自分たちで発案し、オランウータンの保護や自分たちのチャレンジを広く伝える活動を始めたという。無理だと思うこともスタートすれば何でもできるということを彼らにも伝えられたのでは」(マイケルさん)。

 2人は愛媛を出た後、大分、宮崎を経て、鹿児島の佐田岬を目指す。この活動で集まった募金は、NPO法人BOS日本を通じてインドネシア・ボルネオ島のオランウータン保護活動に役立てられる。

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