松山の「葛掛五社神社」（松山市久谷町）で6月6日、「第11回奥久谷ほたるの夕べ」が行われる。

　「昔懐かしい鎮守の杜の村祭り」をコンセプトに、里人と都市生活者が共同で企画・運営する「手作り」の同イベント。毎年この時期に、ホタルが乱舞する同神社拝殿を舞台に「坊っちゃん劇場」（東温市）で活躍する役者が日本伝統の歌と踊りを披露したり、松山を拠点に活動している民族音楽のプロミュージシャンらがコンサートを行うほか、参道では地元住民らが屋台を並べ手作りの蒸しパンやもち、焼き鳥などを販売する。

　「風情ある同神社でホタルを見ながら世界中の民族音楽を楽しむイベントを行い、地域活性化につなげたいという思いからスタートした。松山市街地からもたくさんの人が来場し、年々張り合いが出てきた。現在では地区を代表するイベントへと発展している」と同イベント実行委員会「奥久谷組」の相原隆志さん。

　当日は、「ロスコンドルス」による南米民謡や「ニックマコンガ」によるケニア民謡、「テーゲーズ」による沖縄民謡、「坊っちゃん劇場」の役者による東日本の民謡や民舞などを披露するほか、アユの塩焼き（1尾＝200円）、焼き鳥（2本＝100円）、缶ビール（200円）などを販売する。

　「幻想的な雰囲気の中でのコンサート。エキゾチックな民族音楽を聴きながら、古き良き日本の原風景を和やかに楽しんでもらえれば」と相原さん。「今後は若い世代にも継承していき、文化事業として地域の歴史として積み上げていければ」とも。

　開催時間は17時～20時。入場無料。雨天中止。問い合わせは同実行委員会（TEL 089-963-2534）まで。