松山の大学生が3月15日から、東日本大震災復興支援のための街頭募金をいよてつ高島屋(松山市湊町5)正面前広場で始めた。
地震発生の翌日、愛媛大学3回生の中嶋さんが「何かできることはないか」と友人を通じ、街頭募金への参加をメールで呼びかけたのが始まり。その翌日には愛媛大学、松山大学、東雲大学、聖カタリナ大学から賛同する学生約70人が集まった。街頭募金は毎日行っており、10人から多い日には30人が参加する。
中嶋さんは「これだけ多くの人が賛同してくれると思っていなかったが、それだけ今回の地震の被害を深刻に捕らえている学生が多いことがわかった」と話す。「募金に協力してくれる方も多く、若い人でも千円札を入れてくれる人もいた」とも。
今回友人に誘われ、募金活動に参加した松山大学3回生の藤岡さんは「地震が起きてから、何か自分でもできることをしたいと思い参加を決めた」という。
16日は気温7.2度で強風の中、「募金お願いします」「ありがとうございます。お気をつけて」と声をそろえ歩行者に呼びかけた。被災地に松山から応援する声を届けようと、募金した人にはノートにメッセージを書き込んでもらっている。ノートは募金と一緒に現地に届ける予定にしている。
「協力してくれた方はみんな笑顔で募金してくれる。応援したい、力になりたいという気持ちは形にはならないが、そのためにお金があるのだと思う。募金されたお金は現地復興に役立ててもらいたい」と中嶋さん。
活動は市民団体「えひめグローバルネットワーク」と連携しており、手続きなどは同団体を通して行う。活動時間は12時~15時。春休みを利用し今月31日まで行う予定。