愛媛県身体障害者福祉センター(松山市道後町2)で11月9日、大江和彦さんによる講演「島の未来は自ら築く-島根県海士町の挑戦-」が開催される。
海士町は日本海に浮かぶ隠岐島にある離島の町で、一時は財政悪化や人口の減少などの問題を抱えていた。厳しい条件の中、島に埋もれた資源を有効に活用し、海や潮風、塩をキーワードに「島じゃ常識!サザエカレー」や「隠岐海士の岩ガキ・美香」、隠岐牛のブランド化などの商品開発に努めた。IターンやUターンの人材の受け入れも行う。
講師の大江さんは海士町産業創出課長として地域資源を活用し、「サザエカレー」の開発や素材の鮮度を保ったまま冷凍できるCASシステムを活用した白イカなどの魚介類の出荷など「島まるごとブランド化」を掲げて、さまざまな新商品を開発した。新しい雇用を生み出す一方で島外から若い人材の移住や定住を促進するなど行政と地域が一体となった取り組みを進めている。
1部では大江さんによる講演から地域の自立やまちの活性化に必要なもの、海士町の取り組みについて学ぶ。2部は「地域活性化の条件」をテーマに大江さんと愛媛大学法文学部長・宮崎幹朗さんとの対談が行われる。
開催時間は14時~16時15分。定員は100人。参加無料。事前予約が必要。申込用紙はホームページからダウンロードできる。締め切りは10月26日。問い合わせはえひめ地域政策研究センター(TEL 089-926-2200)まで。