愛媛県美術館(松山市堀之内)で12月1日、えひめ地域政策研究センター(松山市宮西1、TEL 089-926-2200)が主催する「第6回地域づくり人(びと)養成講座・閉講式」が行われた。
同センターは県の委託を受け、県内の地域づくり活動を推進していくために、各地域で活動の中心となるリーダーを養成する研修会を毎年開き、今年で13回目。年間全6回の講座を通じて県内各地の地域づくり実践者との交流を図り、将来にわたる幅広い地域づくりネットワークの構築を図ることを目的にしている。毎回20人前後が受講しており、受講生総数は260人ほどになる。
今年の講座は、市町職員、NPO、まちづくり団体、大学生など18人が受講していた。平均年齢は20代後半で、例年より学生など若者が多かったという。テーマごとに県内の各地域に赴き、グループワークや現地活動者の講義を通して地域の現状に合った課題解決の道筋を学ぶ専門講座など、実践的な講座を行った。第2回の講座では、以前同講座を受講したOBが講師として参加した。
最終回となる今回は受講生スピーチとして自主制作論文や自身のまちづくりについての抱負、現在の取り組みなどについてのスピーチを行った。
同センター主任研究員の須山広周さんは「今年も地域づくりに関心のある学生や社会人に多く参加してもらった。講座では学生と社会人とが上下関係なく交流することができ、相互にいい刺激になっていると思う」と話す。「講座を通しこれまで漠然としていた地域づくりに関する受講生たちの気持ちに変化があり、スピーチではそれぞれの目標を聞くことができた。参加してもらったことによって生まれた地元愛から地域の活性化にもつながっていければ」とも。
スピーチ後の閉講式では受講生に修了証書が授与された。