松山・アートギャラリー風(松山市湊町4、TEL 089-921-8750)で8月14日から、三井三幸(みつい みゆき)さんによる「文字と時空間」の展覧会が開催される。
書を始めて45年たつ松山市在住の井さんは今回が初の個展となる。45年前、高校入学を前にしたある日、「三輪田米山の書」との出会いをきっかけとして書の道を歩み始めた。書を始めた10年間は「一筆入魂」を、20年間は「黒と白の存在、白の輝き」を、そしてこの40年間は「一字の書」を念頭に置き書の道を歩んできたという。「作品制作は、日々に呼吸をするがごとし」を制作目標に掲げているという三井さん。
作品は一字(一つの文字)の墨による書のほか、絵の具を用い古代文字を配した作品など計25作品を展示する。「漢字文字を知らない幼子や漢字文化を知らない人にも何か感じてほしいと考え、一枚の紙面に時間を変えながら、文字の一つ一つを『一字の書』として構成し、それぞれの文字の関連性を持たせるように配置している」と話す。
開催時間は11時~18時30分(最終日は16時まで)。入場無料。8月19日まで。会期中は毎日、三井さんが在廊する。