道後温泉本館が築120年の大還暦を迎えたことを記念して開催した「道後オンセナート2014」が、2014年度グッドデザイン賞を受賞した。
国際芸術祭として開幕した「道後オンセナート2014」は、「最古にして、最先端。」をテーマに、多彩なメディアアートを街中に展開している。
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、今までの受賞件数は、40,000件以上。国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞となる。
審査委員の評価コメントによると、「温泉を楽しみながらアートも満喫できる仕掛けは、温泉という資源だけでは接点を生み出すことができなかった新たな層の集客を実現している。地方におけるアートフェスティバルは数多く開催されているが、ビジネス連携を意識し、恒久的な仕掛けとしてホテル全体を作品にしてしまった点がユニークである。古い歴史をもつ温泉街に新たなビジネス機会を創出する仕掛けとして、継続的な取り組みになることを期待したい。」と発表している。
10月31日~11月4日に東京ミッドタウン(東京都港区)で開かれる「グッドデザインエキシビション2014」で同イベントが本年度受賞作として紹介される予定。
道後オンセナートは今年12月31日まで開催中。