暮らす・働く

愛媛でドクターヘリ運用開始 「県内全域30分以内に」実現

今回導入するドクターヘリ

今回導入するドクターヘリ

  • 0

  •  

 愛媛県は2月1日から、救急医療に必要な医療機器等を搭載した救急医療専用のヘリコプター「ドクターヘリ」の運航を始める。

[広告]

 2015年から導入が検討されていたドクターヘリ。四国では高知県と徳島県のみ(2016年3月現在)となっていたが、救急現場に医師や看護師を派遣し速やかに初期治療が始められる点や同県の離島や山間部が多い地形、医師不足による厳しい地域医療の現状などを受け、導入に踏み切った。運航は愛媛県内全域。

 ヘリの全長は約12メートル、原則、6人乗りで最大巡航速度は時速250キロ。出動要請があると松山空港(松山市南吉田町)または基地病院に指定されている愛媛県立中央病院(松山市春日町)から医師や看護師らが急行する。急行した同機は学校や公園などのランデブーポイントや救急現場近くの安全が確保された場所に着陸。同院または他の医療機関へ患者を搬送する。ヘリポートを有していない医療機関に搬送する場合は医療機関付近までドクターヘリが搬送した後、救急隊が患者を引き継ぐ。

 原則として8時30分~17時15分(日没前)を出動可能時間とする。

 同県担当者は「ドクターヘリは県内全域をおおむね30分以内でカバーできるため、救急車などによる対応に比べ、初期治療の迅速化や搬送時間の短縮化が期待できる。島しょ部や中山間地域の多い愛媛県の救急医療提供体制の充実・強化につながれば」と話す。

松山経済新聞VOTE

どのようなジャンルの記事に興味がありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース