「ニコニコ町会議 全国ツアー2018」が9月29日、県民文化会館(松山市道後町)で開かれた。「愛・野球博」との併催。
「niconico(ニコニコ)」は、ユーザーが投稿画面上にコメントを書き込みコミュニケーションを行う日本最大級の動画サービス。幕張メッセで年に1度行う巨大イベント「ニコニコ超会議」は、「ニコニコ動画のほぼすべてを地上に再現」をコンセプトに動画の世界を具現化したさまざまなコンテンツをリアルの場で展開する。2012年にスタートした超会議の出張版「ニコニコ町会議」はユーザーの推薦応募によって開催地を選定。地方の祭りと併催し、7年間に34都道府県57会場で開いてきた。イベントの様子は「ニコニコ生放送」で全国放送する。
高校野球のサイレンとともに「ニコニコ」で活躍している歌い手、踊り手、ゲーム実況者、地域のゆるキャラなどがステージへ登場。愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」と「ダークみきゃん」が始球式を行い、出演者による「プレイボール」の掛け声でオープニングアクトがスタートした。
ステージでは出演者が歌や踊り、地元高校生が書道パフォーマンス、オヤジダンサーズが野球サンバを披露。屋外ではヘッドマウントディスプレーを使ってバーチャルキャストを体験する「町バーチャルキャストカー」、「町お一人様カラオケ」などが行われた。
松山会場限定企画は愛媛の都市伝説「みかんジュースのでる蛇口」、野球ボールを投げながら「愛するモノ」を大声で叫ぶ「愛の直球ストレート」コンテストなど。「愛の直球ストレート」は愛の強さをユーザーアンケートで審査し、優勝者に町会議出演者のサイン入りTシャツを進呈した。歴代の野球名シーンを収めた写真パネル展示ブースの様子も全国に生配信した。
ステージ後半は出演者と参加者が一緒に踊る「踊ってみた発表会」。踊りに参加した10代の女性は「憧れの踊り手と同じステージに立ててとてもうれしい。みんなで盛り上がれるようなイベントが地方にはほとんどない。このような機会がもっとあればいいと思う」と感想を話す。
ステージを観覧した50代の主婦は「若い人たちが楽しそうにしている姿がほほ笑ましかった。ステージも本格的で、ニコニコ動画のことをあまり知らずにイベントに来たが、もったいないことをしていたと思った。これからは見てみたい」と話していた。