買う 暮らす・働く

伊予市で子どもおさがり専門店 「まだ使える」が流通する新しい取り組み

開店準備中の「子どもおさがり専門店metome」と店主の逢沢亜月さん

開店準備中の「子どもおさがり専門店metome」と店主の逢沢亜月さん

  •  
  •  

 「子どもおさがり専門店metome(みとうみ)」が7月1日、手づくり交流市場「町家」(伊予市米湊)内にプレオープンする。

 店舗名の「metome」は、伊予(いよ)弁で「見てごらん」の意味。ベビー服は100円から、発表会や入学式用のフォーマルも500円からと、格安で販売する。衣類のほか、鉛筆・ノートなどの学用品、おもちゃや漫画、絵本など子どもに関するものを幅広く扱う。

[広告]

 店を経営する逢沢亜月さんは東京都生まれ。2006(平成18)年に愛媛県に移住し、2016(平成28)年4月から3年間、伊予市地域おこし協力隊の中山町佐礼谷地域担当として活動してきた。移住して間も無い時期に、知り合いのいない愛媛県での出産と子育てを経験。苦労の多かった中、知人が譲ってくれたお下がりで経済的な負担が軽減された経験から、リサイクルショップの開業を決めた。

 開業の背景には、昨年逢沢さんがカナダ旅行の際に訪れた、大規模な寄付型リサイクルショップとの出合いもあった。体育館のような広さの倉庫に、寄付によって集まった古着などが陳列された店内は活気にあふれており、一緒に訪れた子どもたちも、一期一会の出会いを探す楽しみに魅了されたという。

 「現在の日本には、おさがりや不用品を活用するための選択肢が意外に少ない。寄付型のリサイクルショップも、海外や首都圏ではポピュラーだが、愛媛のような地方都市ではまだまだ馴染みが薄い。『寄付』という形を取ることで、思い出の詰まった子ども用品を『善意の贈り合い』のような感覚で、必要な人の手に届けるシステムをつくりたい」と逢沢さん。

 海外や首都圏をはじめ、県外からも多くの寄付が集まっているため、県内では手に入らないブランドの洋服やフォーマルも状態の良いものがそろっているという。「金銭的な豊かさにかかわらず、誰もが本質的に豊かな日常を送り、子育て期間や人生の苦楽を笑って過ごせる新しいリサイクルの形を広げることができれば」と意気込む。

 「『町家』には屋外のスペースもあり、子連れでもストレスフリーで過ごせる。魅力的なお店がほかにもたくさんあるので、遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は8時30分~12時30分(土曜は11時~18時)。日曜・祝日定休。おさがりの寄付は8月以降、店舗で受け付ける。

  • はてなブックマークに追加

松山経済新聞VOTE

どのようなジャンルの記事に興味がありますか?