揚げたての天ぷらをカウンター越しに提供する「天ぷら・ご天」(松山市湊町5、TEL 089-961-4752)が9月27日、まつちかタウンにオープンした。
「天ぷら・ご天」と隣接する「唐揚げ食堂ごいち」は姉妹店。経営は、スーパーなどで販売する総菜の製造を手掛けている会社で、「できたてのおいしさを味わってほしい」との思いから飲食店事業の展開を開始。松山市ロープウェイ街とまつちかタウンの「唐揚げ食堂ごいち」に続いて3店舗目の出店となった。
店舗面積は約15坪で、座席はカウンターのみの18席。メニューは、「キス・イカ・野菜2品・かき揚げ」の計5品に、みそ汁とお代わり自由のご飯が付いた「天ぷら定食」(748円)、天ぷら8品の「ご天定食」、「エビ天定食」、「大穴子天定食」(以上1,078円)など、リーズナブルな価格帯ながら、カウンター越しに職人が揚げたてを順次提供する高級店のようなスタイルが特徴。
テーブルには天ぷらのアクセント用として「焼き塩・抹茶塩・みかん塩」を並べるほか、箸休めやごはんのお供に、お漬物と明太子も置かれており、食べ放題。半熟卵を天ぷらにしてだしとのコンビネーションを楽しむ同店名物「玉子天」は、おかずにも、酒のアテとしても人気で、110円で定食に追加することもできる。
昼食に訪れた松山市内の女性は「普通のお皿に盛った天ぷらが出てくる定食スタイルかと思って来店したが、カウンターに置かれた網皿の上に次々と揚げたての天ぷらが提供されるので、あつあつサクサクの美味しさを楽しむことができ、とてもおいしく頂いた。天ぷらが揚がるのを待つ間に、連れの友人と会話がはずみ、食べ放題の明太子でごはんも進んで少し食べ過ぎてしまった」と笑顔を見せた。
10月中旬からは天ぷら単品の提供も開始。大穴子(330円)、キス(180円)などのほか、レンコン、マイタケなどの野菜類や、トマト、モッツァラレラチーズなどの個性的なネタもそろえる。ビールや各種ハイボールのほか、果実酒、日本酒、ソフトドリンクなども用意する。デザートには「アイスの天ぷら」(165円)も。
片岡店長は「総菜の製造業としては実績のある会社で、商品自体への自信はあったが、総菜販売と飲食では、販売のあり方やお客さまとの接し方がいろいろな面で全く異なり、難しさを感じる部分も多かった。店では何より、目の前でお客さまにできたてのおいしさを提供できることが一番の良さであり、うれしさ。お昼や夕食などの食事から『天ぷらでビールを1杯』まで、さまざまな形で愛される店を目指したい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~21時(10月と11月の木曜は社員研修のため臨時休業)。