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松山市で四国初開催「RPACommunity」ロボットで業務自動化、情報と悩み共有

9月30日にマツヤマンスペースで四国初開催された「RPACommunity愛媛」の様子

9月30日にマツヤマンスペースで四国初開催された「RPACommunity愛媛」の様子

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 ユーザーが主体となって情報や具体的な活用事例や悩みなどを共有する「RPACommunity愛媛」が9月30日、マツヤマンスペース(松山市千舟町5)で開催された。

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 「RPACommunity」は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション=ロボットによる業務自動化) 業界初の完全な「ユーザー主体」のコミュニティー。ユーザー視点で情報共有を行い、RPA活用への理解を深めることを主な目的としている。

 イベント冒頭でRPACommunity主催の松岡光隆(Mitz)さんは「RPAツールだけにとらわれるのではなく、全てのITツールや技術を活用して、『業務改善』『働き方改革』とその先にある『働く人の幸せ』につながることを意識した学びと交流の場を全国各地に広げていきたい」と熱意を語った。

 2018(平成30)年3月に東京でセミナーを初開催し、これまでに全国で58回を開催。RPAに関するさまざまな情報や、過去のイベントの資料などを共有するコミュニティーには、2019年10月現在、3490人余りが参加している。コミュ二ティー内部には、職種をテーマにした「HR支部」「財務経理支部」などのほか、関連技術に特化した「AI-OCR支部」、特定のRPAツールを対象にした支部などもあり、さまざまな形での情報共有を行っている。

 今回のイベントを主催したエンザントレイズの江口和志さんは、愛媛県西予市在住。自身もRPAベンダー側の立場で仕事をしているが、愛媛にはRPAに関する情報収集の場が少ないことや、勉強会の機会があってもベンダーや代理店主体のものが多く情報が偏りがちな点に問題を感じていたところ、ユーザー主体の情報共有を行う「RPACommunity」の存在を知り、「正しいRPAとの付き合い方を広めたい」と、自らが愛媛コミュニティーを立ち上げた。

 今回のイベントは、RPACommunityのメディアパートナー企業であるRPABANKがサポートする形で実現し、28人が参加。初心者向けのセミナーのほか、全国に先駆けて「RPA導入支援補助金制度」を導入した松山市の担当者も登壇し、行政の取り組みなどについても発表した。

 伊予鉄総合企画の永吉慶伍さん、RPACommunity女子部主催の原田彩さんがライトニングトークと呼ばれる5分間プレゼンテーションで活用事例などを発表。また、RPAツール企業のUiPathや、AI-OCRツール企業のAI insideもミニセミナーを実施し、ツールの実演などで会場を盛り上げた。

 江口さんは「RPA導入の最終目標は、業務改善を行い、それを働く人の幸せにつなげること。導入自体が目的ではなく、あくまでツールの一つであるという一番大切な点を忘れることがないよう、正しいRPAとの付き合い方を広めていきたい」と今後への抱負を語る。

 「特に中小企業では、RPA担当者が社内に1~2人程度の場合が多いため、効率よくスキルを身に着けて社内のRPA化を推進するためには、社外の人との情報交換の機会が非常に重要。『RPACommunity』は、ベンダーが主催するセミナーと異なり、偏見なくさまざまなツールの情報を得られ、良い点だけではなく、失敗談も聞くこともできるのが特徴。ベンダー内部の人と直接つながることができる場は、RPAを扱う人にとって貴重な機会になる」と話す。

 江口さんは、四国では関東や関西圏などと異なり、隣接する県や都市間の物理的な隔たりが大きいという問題点を挙げ、これからは愛媛県内でも松山市だけでなく東予や南予など、できるだけ多くの場所で定期的にセミナーを開催したいと計画している。

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